
こんにちは、素人歴史研究家ルファです。

こんにちは、助手のエヌです。

こんにちはね〜ぼです。

日本神話についてどこまで知ってます。

古事記に書かれた日本の神々の話や、日本の成り立ちの話ですよね。

桃太郎が、金太郎と鶴に恩返しするんですよね?

ね〜ぼは、昔話とごちゃ混ぜになってませんか?
まあ、昔話のモチーフになる話はたくさんありますけどね。
でも日本神話は日本人なら一通り知っておいた方が絶対いいですよね!

絶対!?そこまで強制的な事ではないと思いますが?
まあ、日本神話は面白くはありますよね〜!

そーなんです!実際、日本神話はめちゃめちゃ面白くて、断片的に聞いた事がある話も多いんですよ!
なので、今回は古事記の話をまとめますね。
一連の流れを知ると、より神話も面白く見れると思いますし、神話に出てくる神様なんかも好きになるので、神社にお参りに行く際、その神社にどんな神様が祀られているのかなど調べたくなるんですよ〜!
そしたら、なんか楽しくないですか?

確かに!
小さな神社でもたまに有名な神様がいる神社もありますし、そんな神社を見つけたらちょっとテンション上がりそうですね!

神社といったら祭りですよね〜!
祭りといったら、たこ焼き、わたあめ、焼きそば・・
は〜お腹空いてきちゃった・・

ね〜ぼは食いしん坊ですからね。
でもエヌさんのいう通り!
インドでは、インド神話はインド人はみんな知っていて、自分自身の推しの神様がいて、車にステッカーとか貼ってるみたいですよ。
それぐらい神話が浸透してるんです。
日本では、第二次世界大戦後、GHQによって古事記、日本書紀の内容は教科書に載らなくなってしまったので、あまり内容を知らない人が多いですが、推しの神様とかいたら楽しいじゃないですか!

推しの神様ですか・・・なんかアイドルみたいですね!
崇高な存在なのに、そんな現代っぽい捉え方していいんですか?

日本の神様は、神話を知ると、本当に人間くさい神様が多くて、ザ、神様みたいな全知全能の描き方はしてないんですよ!
嫉妬したり、わがまま言ったり、横暴だったり、たまに優しかったり・・
でも逆に、そこに親近感がわくので、僕は崇高な存在としてと言うより、もっと身近な存在として捉えてもいいのかなと思うんですよね!

確かに!
私も過去の記事で少し、日本神話を調べた時、想像した神様像とのいい意味でのギャップを感じてました!

おお、いいですね!
古事記は全3部に分かれていて、特に上巻は神々の神話についてになっていて、今回はそこを解説しようかと思っています。
とはいえ、それでもかなり長いストーリーなので、いくつかの記事に分けて解説しようかと思っています。
上巻は、天地開闢から、天孫降臨後の初代天皇まで時代が書かれているんです。
その前に、まずは、古事記の書かれた時代について少し触れたいと思います。
ここもしっかり押さえたほうが古事記は楽しめると思います。
古事記作成の背景
古事記の作成が始まったのは飛鳥時代、天武天皇の時代であり、この時代は日本のアイデンティティを形成する重要な時期でした。
当時の日本は、地域ごとに異なる神話や信仰があり、日本全体としての統一感はなかった。しかし、天武天皇は日本を一つにまとめることを目指しました。
この取り組みは、現代の世界が一つになることを望む動きと似ている。
しかし、天武天皇の統一の動きは、外的要因、特に大陸の大国「唐」との関係や朝鮮半島の国々との戦争による影響も大きかった。
日本は唐との戦争で大敗し、その後の対中国の気運が高まった。
この背景の中で、天皇が神の子孫であり、国のトップであるという考えを広めるために、古事記や日本書紀が作成された。

なるほど、この時代に、中央集権化していくと言うのは歴史で習いましたが、この古事記、日本書紀もこの中央集権化になくてはならない存在だったんですね。

まさにその通りなのです。
日本が一つの国として団結するには、カリスマ的存在が必要だったのです。
そして、カリスマは、力だけでは人はついてきません。
力、プラスアルファが必要で、古事記、日本書紀はまさにプラスアルファとして大いに役だったんだと思います。

確かに、カリスマは自己プロデュースとかブランディングとかうまいイメージがありますよね。
なるほど、なるほど、
そーなると、気になるのがやはり、日本神話の内容ですよね!

どんな感じにカリスマ感のあるブランディングをしているんでしょうかね!

う〜ん、カリスマ感のあるブランディングか〜
僕は日本神話の内容を知ってるだけに、なんと言ったらいいものか・・・
どちらかというと人間臭いというか、ツッコミどころ満載というか・・
それでは古事記の内容部分に入っていきましょうかね。
天地の始まり!神々の出現!
初めの世界には何も存在せず、油のようなものが浮かんでいました。
最初の神々が次々と現れ、最初の3柱の神を造化三神と呼び、その後に2柱と男女ペアの神5組が現れ、これを神代七世と呼びます。
この中の最後のペア、イザナギとイザナミが日本神話の主人公となります。
彼らはまだ整備されていない地上を整え、オノゴロ島を作り、そこで結婚式を挙げました。
しかし、最初の子供たちは奇形で生まれ、海に流されました。
原因は結婚式の順序で、それを修正した後、健康な子供たちが生まれ、日本の島々が次々と誕生しました。

うーん、初めの世界って油のようなものが浮かんでたんですか?
それって…食べられるのかな?

ね〜ぼ!それは比喩的な表現ですよ!
日本神話の中での話だから、文字通りの意味じゃないんです。
でも、神話って面白いですよね!
造化三神や神代七世の話は、日本の起源を知る上でとても大切なんです!

確かに、ルファさん。
神話はその国や文化の背景を知る手がかりになるものですものね。
イザナギとイザナミの話は、日本の自然や風土を形成する過程を象徴しているとも言えるわ

でも、最初の子供たちが奇形で生まれて海に流されるって…ちょっと悲しいですよね

うん、それは確かに悲しいけど、神話の中には教訓やメッセージが込められていることが多いんです。
順序を守ることの大切さや、失敗から学ぶことの重要性を教えてくれる部分もあるんですよ!

そうですね。
そして、それを修正した後に健康な子供たちが生まれ、日本の島々が誕生したというのは、再起の象徴とも取れるますよね。

ふーん…でも、お話を聞いてると眠くなってきたなぁ…。
あ、でも、その前に、油のようなものって、どんな味がするのかな?

ね〜ぼ!それは食べ物じゃないってば

まあまあ、ルファさん。
ね〜ぼの興味深い視点も、一つの感想として受け入れてあげて
イザナミの死
イザナギとイザナミは多くの神々を産みましたが、人間の存在開始時期は古事記に明記されていません。
彼らは山の神、岩の神、風の神などを生み出し、日本には「八百万の神」と言われるほどの多くの神々が存在します。
しかし、「八百万」とは実際に800万の神を意味するのではなく、多くの神々を指す言葉です。
イザナミが最後に産んだ火の神の出産中に、彼女は火傷を負い、その傷が原因で命を落としました。
悲しみに打ちひしがれたイザナギは、火の神を怒りのままに斬り殺してしまいました。
これは非常に悲しい出来事でした。

あの〜、八百万って、800万の神がいるってことですか?

いやいや、ね〜ぼ!「八百万」とは実際に800万の神を意味するわけじゃないんです。
それは多くの神々を指す言葉なんですよ。
日本の神話には山の神や岩の神、風の神など、自然や日常の中に宿るさまざまな神々が登場するんです!

そうですね。
そして、イザナミが火の神を産む際の出来事は、非常に悲しいものだったわ。
彼女が命を落とす原因となった火傷、そして悲しみに打ちひしがれたイザナギの行動…。
神話の中には、人間の感情や生死のテーマが深く組み込まれていることが多いの。

火の神って、熱いから火傷するのは当然じゃない?
でも、イザナギが怒って斬り殺すなんて…ちょっと怖いですよね。

うん、それは確かに怖いけど、神話の中の出来事は、人間の感情や行動の極端な側面を表現していることが多いんです。
悲しみや怒り、愛や喜び…。これらの感情は、私たち人間の日常にも存在するものだから、神話を通じてそれを感じ取ることができるんです!

神話は時代や文化を超えて、人々に様々な感情や教訓を伝える力があるんですね。

ふーん…でも、火の神って、焼き魚とか焼き肉に使えるのかな?

ね〜ぼ!それはまた違う話ですよ!
黄泉の国
イザナミを失ったイザナギは、彼女を取り戻すために死者の国、黄泉の国へと旅を始めました。
黄泉の国は暗く、不気味な場所でしたが、イザナギはイザナミの愛を取り戻すために進みました。
大きな閉じた扉の奥からイザナミの声が聞こえます。
イザナギは彼女に再会することを望んでいましたが、扉越しにイザナミは黄泉の国の食事を摂取してしまい、その国の住人となってしまったので戻れないと言います。
しかし、黄泉の神に頼んでくるという事で、イザナミはその場を離れますが、その際、「絶対に扉を開けないで」と約束させます。
しかし、イザナギは待ちきれずに扉を開け、変わり果てたイザナミの姿を目の当たりにしました。
その姿に驚き、イザナギは逃げ出しましたが、裏切られたと感じたイザナミは彼を追いかけ、怒りを露わにしました。
最終的に、イザナギは黄泉の国から逃げ出し、岩で出口を塞ぎました。
イザナミは復讐を誓い、毎日1000人の人間を死を与えると宣言しました。
それに対し、イザナギは毎日1500人の子供を生むと答え、この世界の人口は毎日500人増えることとなりました。

うーん、黄泉の国って、どんなところなんですか?暗くて怖いんですか?

そうだね、ね〜ぼ!黄泉の国は死者の国として描かれていて、暗く不気味な場所なんです。
イザナギがイザナミを取り戻すために進んだ場所ですよ。

イザナミが黄泉の国の食事を摂取してしまったことで、彼女はその国の住人となってしまったのは、非常に悲しい出来事ですね。
そして、イザナギが約束を破って扉を開けたことで、事態はさらに悪化したんです。

でも、なんでイザナギは待ちきれなくて扉を開けちゃったんですか?

人間の好奇心や不安、愛する人を失いたくないという気持ちが、彼の行動を駆り立てたんだと思うよ。
でも、その結果、変わり果てたイザナミの姿を目の当たりにしてしまったんです…

そして、イザナミの怒りと復讐の誓い。それに対するイザナギの答えは、この世界の人口が増え続ける原因となったんです。
神話の中には、愛や悲しみ、裏切りや復讐といった感情が織り交ぜられているのね。。

ふーん…でも、黄泉の国の食事って、どんな味がするのかな?。

ね〜ぼ!好奇心で絶対食べちゃダメですよ!
三貴神の誕生
命からがら逃げてきて、失意の中、イザナギは自らの心と身体の汚れを清めるために禊を行うことを決意しました。
彼は美しい湖で身を清めると、数多くの神々が誕生しました。
特に印象的だったのは、彼が左目からアマテラス、右目からツクヨミ、そして鼻からスサノオを生み出した瞬間でした。
この三柱の神々は特別な力を持っており、「三貴神」として後の古事記で中心的な役割を果たすこととなります。

えー、イザナギが湖で身を清めたら神々が生まれたんですか?
それって、どういうことなんだろ?。

そうですね、ね〜ぼ!
イザナギは黄泉の国の出来事から逃げてきて、その後の汚れを取り除くために禊を行ったんです。
そして、その禊の過程で、彼の体の一部から新たな神々が誕生したんですよ!

特に、アマテラス、ツクヨミ、スサノオの三柱の神々は、日本神話の中で非常に重要な役割を果たしているですよ。
彼らは「三貴神」として知られ、多くの物語や伝説に登場するの。

ふーん、でも、目や鼻から神々が生まれるなんて、ちょっと不思議ですね。。

確かに、一見すると不思議に思えるかもしれないですけど、神話の中には象徴的な意味やメッセージが込められていることが多いんです。
例えば、アマテラスは太陽の神、ツクヨミは月の神、スサノオは嵐の神として描かれているんですよ!

そうですね。
神話は、自然や人間の感情、生死や宇宙の秩序など、さまざまなテーマを扱っているもの。
それを理解することで、神話の背後にある深い意味や教訓を感じ取ることができるんです。

ふーん…でも、美しい湖で身を清めるって、気持ちいいんなんですかね?
あ、湖には魚がいるのかな?

ね〜ぼ!また食べ物のことを考えて〜!
三貴神誕生とそれぞれの役割
イザナギは禊の際に特別な力を持つ三柱の神、アマテラス、ツクヨミ、スサノオを生み出しました。
彼は彼らにそれぞれの領域を与え、アマテラスには天界、ツクヨミには夜の国、スサノオには海を治めるよう命じました。
疲れ果てたイザナギは子供たちにすべてを託し、自らはオノゴロ島に戻りました。
アマテラスは天界で真面目に仕事をし、ツクヨミは夜の国でミステリアスに過ごしましたが、その後の彼の消息は不明です。
一方、スサノオは海で大声で泣き続け、海を荒れさせました。
彼の泣きの理由は、亡き母イザナミに会いたかったからでした。イザナギはスサノオを慰めようとしましたが、結局泣き止まない彼を海から追放しました。
その後スサノオは黄泉の国に行く前に、姉のアマテラスに挨拶するため天界に向かいにいくのです。

えー、スサノオって、なんでそんなに泣いてたのですか?

実は、スサノオは亡くなった母、イザナミに会いたかったんです。
彼はその悲しみを抱えて、海で大声で泣き続けてたんです。
そのせいで、海が荒れてしまったんですよね。

そうですね。
スサノオの感情は非常に強く、それが海を荒れさせるほどの影響をもたらしたわ。
イザナギは彼を慰めようとしたけれど、結局は海から追放することになったんです。

でも、なんでスサノオは天界に行ったの?

それは、黄泉の国に行く前に、彼の姉であるアマテラスに挨拶するためだったんです。
アマテラスは天界で真面目に仕事をしていたから、彼女に会いに行ったんです。

ツクヨミに関しては、彼のその後の消息は不明です。
夜の国でミステリアスに過ごしていたということだけは伝えられているわ。

ふーん…でも、スサノオが泣いてるのを見ると、ちょっと泣きたくなりますね。
あ、でも、泣く前に、海の魚は美味しいのかな?

ね〜ぼ!また食べ物のことを考えてるの!?
アマテラスとスサノオの誓約(うけい)
アマテラスは高天原を統治していた際、スサノオが高天原に攻めてきたとの報告を受け、驚き、武装して彼を迎え撃つ準備をします。
しかし、スサノオは実際には攻めてきたわけではなく、彼の大きな足音が誤解を生んでしまったのです。
アマテラスとスサノオは誓約(うけい)という占いで誤解を解消することを決め、お互いの持ち物を使って新たな神々を生み出します。
スサノオの刀からは女性の神が、アマテラスの勾玉からは男性の神が生まれました。
スサノオは、女性の神が生まれたことをもって、自分に敵意がないことの証明とし、アマテラスもこれを受け入れました。
しかし、この和解が後に悲劇を生むことになるとは、その時のアマテラスは知らなかったのです。
天岩戸伝承(あまのいわと)
アマテラスと和解したスサノオは高天原で暮らします。
しかし、スサノオは高天原で無茶苦茶な行動を繰り返し、最終的には機織りの女性が事故死する悪戯を起こします。
この事件に心を痛めたアマテラスは岩屋に引きこもり、太陽が昇らなくなり、世界は暗闇に包まれます。
神々はアマテラスを岩屋から出すための策を練り、宴会を開いて彼女の注意を引きつけ、タジカラオがアマテラスを引き出します。
太陽が再び輝き、世界は明るくなりますが、問題の原因であるスサノオは高天原から追放されます。

えー、スサノオって、なんでそんな悪戯をしちゃったんですか?

スサノオは、ちょっと問題児で、高天原で無茶苦茶な行動を繰り返してたんです。
怪力で馬を投げたり、糞を撒き散らしたり・・
そして、その悪戯が原因で機織りの女性が事故死してしまったんです。

その事件によって、アマテラスは非常に心を痛めて、岩屋に引きこもってしまったの。
それで、太陽が昇らなくなり、世界が暗闇になったわ。

うわー、それは大変だったんですね。
でも、どうやってアマテラスを岩屋から出したんですか?

神々が考えた策がすごかったんです!
宴会を開いて、アマテラスの注意を引きつけるために、タジカラオが彼女を引き出したんだ。
その結果、太陽が再び輝き、世界は明るくなったんです!

しかし、この一連の出来事の原因であるスサノオは、高天原から追放されたのよね。
彼の行動が大きな影響をもたらしたことを考えると、行動の結果は慎重に考える必要があるわ。

ふーん、でも、宴会って、美味しいものがたくさん
八岐大蛇伝承
追放されたスサノオは出雲地域で泣いている老夫婦と美しい娘、クシナダヒメに出会います。彼らは毎年、8つの頭を持つ怪物、八岐大蛇に娘を生贄として差し出していた。
スサノオは娘を救う代わりに彼女を嫁にもらうことを提案。夜、スサノオは酒で大蛇を酔わせ、8つの首を切り取り、勝利を収めます。
大蛇の尾からは神器の一つ、草薙の剣が見つかります。
スサノオはクシナダヒメと結ばれ、草薙剣を姉のアマテラスに贈ります。
アマテラスはそれを3種の神器の一つとして代々継承することとなりました。

えー、スサノオって、なんで八岐大蛇と戦ったんですか〜?

実は、スサノオが出雲地域で出会った老夫婦とクシナダヒメの家族は、毎年、怖ろしい八岐大蛇に娘を生贄として差し出していたんです。
スサノオは彼らの悲しみを見て、クシナダヒメを救う代わりに彼女を嫁にもらうことを提案したんです。

単純にクシナダヒメが綺麗な神様だったからでは・・

可能性はありそうですね・・・

そして、スサノオは策を練って、酒で大蛇を酔わせ、8つの首を切り取って勝利したの。
その際、大蛇の尾からは神器の一つ、草薙の剣が見つかったわ。

ふーん、でも、なんでスサノオはその剣をアマテラスに贈ったの?

それは、スサノオが姉のアマテラスと和解するための贈り物として、草薙剣を贈ったんです。
そして、アマテラスはそれを大切にし、3種の神器の一つとして代々継承することとなったんです。

神話の中には、愛や和解、勇気や策略など、さまざまな要素が詰まっているんです。
それが神話の深さと魅力ね。

ふーん、でも、大蛇って、食べられるの?

逆にね〜ぼが食べられちゃうかもしれないですよ。

ええ〜怖いです〜!
大蛇はいらないです〜!
因幡の白兎
スサノオの6代孫、オオナムチ(後のオオクニヌシ)は多くの異母兄弟、八十神とともに生きていました。
ある日、美しい女性「ヤカミヒメ」の噂が広まり、八十神たちは彼女を求婚しようと因幡に向かいますが、オオナムチを荷物持ちとして利用します。
途中、皮を剥がれたウサギに出会い、八十神はウサギをさらに傷つける嘘のアドバイスをしますが、オオナムチはウサギを助け、回復させます。
ウサギはオオナムチがヤカミヒメの心を射止めると予言し、その後、オオナムチはヤカミヒメと結ばれます。
しかし、八十神はオオナムチを妬み、彼を何度も殺そうとしますが、オオナムチは都度、神々の力で生き返ります。
最終的に、オオナムチは家族の助言でスサノオのいる根の堅洲国に避難します。
古事記には、神々の寿命や国の描写など、不思議な要素が多く含まれています。

えー、オオナムチって、なんで八十神にいじめられていたんですか?

実は、オオナムチはスサノオの6代孫で、彼の優しさや力が八十神たちを妬ませたんです。
特に、美しいヤカミヒメと結ばれたことが、彼らの妬みの原因となったんだよ!

その上、オオナムチは途中で傷ついたウサギを助けたことで、ウサギからの予言を得ることができたの。
それが彼の運命を大きく変えた要因の一つですね。

ウサギって、かわいいよね。でも、なんでオオナムチは何度も生き返ったの?

それは、オオナムチのお母さんが、偉い神様にお願いしたからですよ。
八十神たちが彼を殺そうとしても、その都度、生き返ったんです。

古事記には、神々の寿命や国の描写など、私たちの常識とは異なる不思議な要素が多く含まれているわ。それが神話の魅力の一つね。
スサノオの試練
オオナムチ(後のオオクニヌシ)は根の堅洲国でスサノオの娘、スセリビメと出会い、二人は一目惚れします。
しかし、スサノオはオオナムチに数々の試練を与えます。
最初は危険な生物がいる部屋での宿泊、次には荒野での矢の探索と火の試練。
これらの試練でオオナムチはスセリビメやネズミの助けを受けて乗り越えます。最後の試練はスサノオの毛繕いで、オオナムチはこれもクリアします。
試練が終わった後、スサノオが眠っている隙に、オオナムチはスセリビメとともに逃げ、神具も持ち出します。
しかし、逃亡中に音を立ててスサノオが目を覚ます。
スサノオは二人を追いかけますが、追いつけず、遠くからオオナムチに葦原中国を統治するよう叫びます。
そして、オオナムチの名前をオオクニヌシと変えるのでした。
オオクニヌシはその後、八十神を追い出し、葦原中国を統一します。
(ね〜ぼ)「えー、オオナムチって、なんでそんなにたくさんの試練を受けなきゃいけなかったの?」

えー、オオナムチって、なんでそんなにたくさんの試練を受けなきゃいけなかったんですか?
(ルファ)「実は、オオナムチがスサノオの娘、スセリビメと一目惚れしたんだ。でも、スサノオはオオナムチに彼女を嫁にする資格があるかどうかを試すために、いくつかの試練を与えたんだよ。」

実は、オオナムチがスサノオの娘、スセリビメと一目惚れしたんです。
でも、スサノオはオオナムチに彼女を嫁にする資格があるかどうかを試すために、いくつかの試練を与えたんですよ。
(エヌ)「それに、神話の中では試練は成長や変化の象徴としてよく使われるわ。オオナムチがこれらの試練を乗り越えたことで、彼の資質や決意が証明されたのよ。」

それに、神話の中では試練は成長や変化の象徴としてよく使われるんです。
オオナムチがこれらの試練を乗り越えたことで、彼の資質や決意が証明されたんですよ。
(ね〜ぼ)「ふーん、でも、スサノオって、なんで追いかけながらオオクニヌシって名前を変えたの?」

ふーん、でも、スサノオって、なんで追いかけながらオオクニヌシって名前を変えたんですか?
(ルファ)「それはね、スサノオがオオナムチの勇気や資質を認め、彼に葦原中国を統治するように命じたからだよ。そして、その新しい役割に合わせて、オオナムチの名前をオオクニヌシと変えたんだ。」

それはね、スサノオがオオナムチの勇気や資質を認め、彼に葦原中国を統治するように命じたからですよ。
そして、その新しい役割に合わせて、オオナムチの名前をオオクニヌシと変えたんです。
(エヌ)「名前の変更は、彼の新しい役割や地位を示すものとして、非常に象徴的ね。」

名前の変更は、彼の新しい役割や地位を示すものとして、非常に象徴的ね。
スクナビコ・大物主(オオモノヌシ)と大国主(オオクニヌシ)の国造り
オオクニヌシは八十神を追い出し、葦原中国を統治しましたが、国はまだ荒れていました。
ある日、小さな神様、スクナビコが10センチの船でやってきました。彼は造化三神の一柱の子供で、国造りの才能がありました。
オオクニヌシとスクナビコは共に国を発展させましたが、スクナビコはある日、常世の国へと去ってしまいました。
失意のオオクニヌシは海辺で大物主という神に出会い、彼の助言に従って国造りを完成させました。
大物主を祀った場所は奈良県の三輪山とされ、今も霊山として尊ばれています。

え?10センチの船って、本当にそんな小さいの?それに乗ってどうやって旅をしてたんですか?

そうですよ、ね〜ぼ!
スクナビコは小さな神様だったから、10センチの船でも大丈夫だったんです!
神様の力はすごいんだよ!

スクナビコは造化三神の一柱の子供で、国造りの才能があったの。
彼の力で、オオクニヌシと共に国は発展していったのよ。

でも、なんでスクナビコは去ってしまったの?

それはね、神様にはそれぞれの役割や使命があるからだよ。スクナビコはその使命を果たした後、常世の国へと戻ったんです。

そして、オオクニヌシは大物主という神に出会い、彼の助言で国造りを完成させたの。大物主を祀った場所、奈良県の三輪山は今も霊山として尊ばれているわ。

ふーん、神様ってやっぱりすごいですね。
でも、お話を聞いてると、またお腹が空いてきたな〜。
国譲り神話
葦原中国が発展すると、高天原のアマテラスはその支配権を巡り、大国主と交渉を試みました。
最初の三使者は失敗し、最後に最強の神、タケミカヅチが送られました。
タケミカヅチは大国主の次男、タケミナカタとの強力な戦いの後、勝利しました。
最終的に大国主は国を譲ることを約束し、ただ一つの条件として、天まで届く社、出雲大社の建設を求めました。

ええと、葦原中国ってどこにあるんですか?

葦原中国は、古代の日本を指す言葉ですよ!
今の日本のことを指すんです。

そう。アマテラスはその地を支配したくて、大国主と交渉を試みたの。
でも、何人も使者を遣わすんですが、なかなかうまくいかないんです。

で、最後にタケミカヅチっていう強い神が来たんですね?

そう!タケミカヅチはすごく強くて、大国主の次男、タケミナカタとの戦いで勝ったんです!

そして、大国主は国を譲ることを約束したんです。
ただ、条件として天まで届く社、出雲大社の建設を求めたの。

うーん、天まで届く社って、どれくらい大きいんですか?

それは比喩的な表現ですよ!
でも出雲大社は日本の神社の中でも特に重要な場所として尊ばれているんです。

まさに、神々の住む場所として、非常に大切にされているわ。
天津神(あまつがみ)の天孫降臨
アマテラスは葦原中国の統治者を選ぶ際、長男を考えましたが、彼は地上の空気を嫌いました。
そのため、長男の提案で彼の息子、ニニギが選ばれ、天孫降臨として葦原中国に降りることになりました。
ニニギの降臨のためのメンバーは、天岩戸伝承で活躍した神々で、彼らには三種の神器が託されました。これらの神器は現在も皇室に受け継がれているとされています。
ニニギたちが葦原中国に向かう途中、サルタヒコという神に出会い、彼の案内で九州の高千穂に到着しました。

えっと、アマテラスって誰だっけ?

ええ?ね〜ぼ!アマテラスは散々出てきた有名な神様じゃないですか!
アマテラスは太陽神で、高天原の神々の中でも特に重要な存在ですよ!
そして彼女は葦原中国の統治者を選ぶことになったんです。

そう。最初は彼女の長男を考えたのだけど、長男は地上の空気が合わなかったのよ。
だから、彼の息子、ニニギが選ばれたんです。

ニニギって、どんな人なんですか?

ニニギは天孫降臨として葦原中国に降りる役目を持っていたんです。
彼の降臨のためのメンバーは、天岩戸伝承で活躍した神々だったんですよ!

そして、彼らには三種の神器が託されたんです。
これは非常に重要な神器で、現在も日本の皇室に受け継がれていると言われているの。

三種の神器って、何ですか?

それは、剣、鏡、勾玉の三つですよ!
後に代々天皇家に受け継がれる宝物です。

ふーん、それで、ニニギたちはどこに行ったんですか?

彼らは九州の高千穂に到着したの。途中、サルタヒコという神に案内されて!

サルタヒコって、猿の神様?

猿の神様ではないかな!
彼は道案内をしてくれる神様なんです。
ニニギの結婚
ニニギは葦原中国で国造りをしている際、美しい女性神・コノハナサクヤヒメに一目惚れします。彼は彼女に求婚し、彼女の父、山の神の許可を得ることになります。
山の神は了承するも、サクヤヒメの姉・イワナガヒメも一緒に嫁がせてほしいと条件を出します。
しかし、イワナガヒメの容姿にがっかりしたニニギは、サクヤヒメだけを連れて帰ってしまいます。
この行動の結果、ニニギとその子孫には寿命が課せられることになりました。
さらに、サクヤヒメが妊娠した際、ニニギは彼女の浮気を疑います。
彼女は自分の無実を証明するため、出産時に産屋に火を放ち、火の中で三つ子を無事に出産します。
これにより、二人の誤解は解消されました。
ニニギはいくつかの問題行動を取りましたが、彼はなぜか人気のある神様として知られています。

えー、ニニギって、ちょっと問題児だったんですね。

そうですね!
彼は美しいコノハナサクヤヒメに一目惚れして、彼女の父、山の神から結婚の許可をもらったんです。
でも、サクヤヒメの姉、イワナガヒメも一緒に嫁がせてほしいって条件が出たんですよ。

イワナガヒメの容姿にがっかりしたニニギは、サクヤヒメだけを連れて帰ってしまったの。
とんでもない神様なんです。

確かに、それってちょっと酷いですね〜!

確かに、彼の行動は理解しづらい部分もあるけど、後にサクヤヒメが妊娠したときのエピソードは感動的だよ。
彼女は自分の無実を証明するために、産屋に火を放ち、火の中で三つ子を無事に出産したんだ!

すごいね、サクヤヒメ。でも、浮気を疑うなんてニニギはやっぱりひどいです。
なんでニニギは人気があるですか?

彼の物語には愛や誤解、和解など、多くの人が共感できる要素が含まれているからかもしれないですね。

そうだね、彼の物語は人間の感情や行動を色濃く反映しているから、多くの人々に愛されているんですよ。
海幸彦、山幸彦
ニニギとサクヤヒメの三つ子の中で、兄の海幸彦は釣りが得意で、弟の山幸彦は山が好きでした。
ある日、山幸彦が海幸彦の釣竿を借りて釣りを試みるも、大切な針を失くしてしまいます。
怒った海幸彦に謝罪するため、山幸彦は多くの針を作るが、許されない。
途方に暮れる山幸彦は、海の神ワタツミに出会い、彼の宮殿で豊玉姫という美しい女神と出会い、二人は恋に落ちます。
3年後、山幸彦は失くした針のことを思い出し、ワタツミの助けを借りてそれを見つけ、兄に返します。
しかし、山幸彦は呪いの言葉を使って、自分の土地を豊作にし、兄の土地を不作にします。海幸彦は攻撃を試みるが、山幸彦は勝利します。
また、豊玉姫の出産の際、彼女は本来の姿(サメ)を隠すよう山幸彦に頼むが、彼はそれを無視して見てしまいます。
ショックを受けた豊玉姫は海に戻り、妹のタマヨリヒメを子育てのために送ります。

うーん、山幸彦と海幸彦って、兄弟なのに仲が悪かったんですね。

そうですね!
山幸彦は兄の釣竿を借りて、大切な針を失くしちゃったんです。
それで、たくさんの針を作って謝ったけど、許されなかったんですよね。

そして、山幸彦は海の神ワタツミの宮殿で豊玉姫と出会い、恋に落ちたの。3年後、彼は失くした針を見つけて兄に返したけど、その後で呪いの言葉を使って兄の土地を不作にしたんですよ。

えー、それってちょっと意地悪じゃないですか?

確かに、山幸彦の行動はちょっと理解しづらい部分もありますよね。
彼には愛する豊玉姫とのエピソードもあって、彼女の出産の際には、覗くなと言われた部屋を覗き、彼女の本来の姿を見てしまうんです。

そう、豊玉姫はショックを受けて海に戻ったんです。
でも、彼女の妹のタマヨリヒメが子育てのために送られてきたのよ。

うーん、山幸彦って、ちょっと複雑なキャラクターですね。
でも、食べ物の話はないのかな?

ね〜ぼ、また食べ物のことか!(笑)
でも、この物語には食べ物の話は入ってないですよ。

えー、残念!
ウガヤフキアエズから神武天皇
ウガヤフキアエズは、山幸彦と豊玉姫の息子で、彼は育ての親であるタマヨリヒメに恋をし、結婚します。
二人の間に生まれた子供がイワレビコ、すなわち初代天皇である神武天皇です。
この結びつきは、天孫ニニギが山の神の娘と結婚し、その子孫が海の神と結婚することで、自然のさまざまな力を受け継ぎ、初代天皇が誕生したことを示しています。
神武天皇は九州からより中心的な地である大和を目指し、これが神武東征神話へと繋がります。

ねえ、ウガヤフキアエズって誰?
名前が長くて覚えられないですよ〜。

ウガヤフキアエズは山幸彦と豊玉姫の息子ですよ!
そして、彼はタマヨリヒメと恋をして結婚したんです。

そう、そして彼らの間に生まれたのが、初代天皇、神武天皇なんです。
この物語は、天孫ニニギが山の神の娘と結婚し、その子孫が海の神と結婚することで、自然のさまざまな力を受け継ぐことを示しているわ。

うーん、だから神武天皇は特別な力を持っていたんですね

そうですね!
神武天皇は九州から大和を目指して、これが神武東征神話へと繋がるんです。

大和は日本の中心的な地域として、多くの物語や歴史が繋がっているのよ。
エンディング
いかがでしたでしょうか?
これが古事記の神々のお話です。
古事記はこの後も人の時代となり、神武天皇の東征神話や、日本武英雄伝、武内宿禰伝説や、神功皇后の三韓征伐など面白いストリートとなっています。
また機会がありましたら、続きの記事を書こうと思います。
長い記事最後までお読みいただきありがとうございました。
どれも日本神話を楽しんで理解できると思います^^
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