伊東市に位置する大室山は、静岡県東部にそびえ立つ美しい火山で、約4000年前にその形成が始まりました。
この緑豊かな山は、標高580メートルの高さから一望できる絶景で知られており、四季折々の自然の美しさを堪能できる人気の観光スポットです。
大室山は、その壮大な景色と歴史的背景により、多くの観光客や歴史愛好家を魅了しています。この記事では、大室山の魅力を歴史的な視点から紐解き、その魅力を存分に楽しむための情報をお届けします。
マスコットのね〜ぼです。
ね〜ぼは静岡県伊東市にある大室山って山を知っていますか?
おお、凄い、綺麗な山ですねー。
なんだか、プリンみたいで美味しそうですー。
ね〜ぼは何でも食べ物に見えてしまいますね。
もうプリンにしか見えないー。
で、このプリンが美味しいって話でしたっけ?
違いますよー。
今日のお話は、この大室山の魅力を、歴史や伝承の観点からお伝えしたいって話です。
おお、それは面白そうですね。
それでは大室山の基本情報からお伝えしていきますね。
基本情報
大室山
標高580メートルの大室山は、伊豆・伊東・伊豆高原にある有名な山です。
大室山は自然の美しい景色を楽しむことができる場所で、たくさんの人々に愛されています。
大室山は特別な山です。国から「天然記念物」として指定されており、伊豆東部火山群という火山の一部で、スコリア丘と呼ばれる種類の山の中で最も大きいものです。
大室山の頂上に登ると、びっくりするような大きなパノラマが広がります。富士山や伊豆諸島の島々 が一望できるため、その景色はとても壮大です。
その美しい景色のおかげで、大室山は「水と緑の潤い部門」で静岡県景観賞の優秀賞を受賞しました。この賞は、自然が作り出した素晴らしい景色を称えるものです。
浅間大社
大室山の山頂には大室浅間神社という神社があります。
浅間神社という神社は静岡県や山梨県に多くある神社で、大室浅間神社もその一つなんです。
まずは、前言神社について解説しますね。
浅間大社は、富士山の噴火を鎮めた御神徳により崇敬を集め、富士山信仰の広まりと共に全国に祀られた1300余の浅間神社がある。
富士宮にある富士山本宮浅間大社が総本宮です。
主催神はコノハヤサクヤヒメ。
大室浅間神社
山頂の火口の中腹にあります。山頂へは「大室山登山リフト」を利用することができます。この神社は安産と縁結びのご利益があるとされ、多くの人々に信仰されています。祭神は磐長姫命(イワナガヒメノミコト)で、彼女は浅間大社の祭神である木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)の姉にあたります。
伊東市の歴史
それでは、次に静岡県の伊東市の歴史にも少し触れたいと思います。
伊東市は、温泉で有名な観光都市ですが、その歴史を調べたら結構面白かったんですよ。
石器時代
伊東市はとても古い歴史を持っています。まず、旧石器時代にさかのぼると、富戸地区の芦田原遺跡や岡地区の萩坂遺跡に、最初の人々が住み始めました。
縄文時代
時が経ち、縄文時代には岡地区の上ノ坊遺跡や玖須美地区の敷石住居跡、竹の台遺跡に、新しい村ができました。
弥生時代と古墳時代
さらに、弥生時代になると、岡地区の日暮遺跡や瓶山遺跡が栄えました。古墳時代には、宇佐美地区の離山遺跡や新井地区の塚畑遺跡に円型古墳が築かれました。
飛鳥時代
645年、伊豆国は駿河国に合併されましたが、680年には再び独立し、伊豆国となりました。
そんな昔に何があったんでしょうか?
喧嘩とかしちゃったのかな?
ね〜!
何があったのでしょうかね。
そこまではわからなかったのですが、想像するのが面白いですよねー。
平安時代
温泉でも有名な伊東市温泉の開湯(かいとう)は平安時代とされる。江戸時代には徳川家光への献上湯を行い、湯治場としても栄えた。
鎌倉時代
1261年には、日蓮が「立正安国論」を幕府への批判と見なされ、伊東へと流罪(伊豆法難)となりました。
日蓮さんは日蓮宗を開かれた人物で、他宗教の悪性を突いた「四箇の格言」に込められた他宗批判を行った、いい意味でカリスマ性があり、悪い意味でちょっと過激な方だったみたいです。
安土桃山時代
1605年、ウィリアム・アダムス(三浦按針)が伊東市の川の河口で造船を行い、西洋式大型帆船2隻を作りました。
ウィリアム・アダムス(三浦按針)
彼は、大航海時代にオランダから東洋を目指し、日本に漂着した英国人航海士で、英名をウィリアム・アダムスといいます。
日本に来た初めてのイギリス人、欧州人で初めてサムライの称号を得た人、日本初の洋式帆船造りをした人。
徳川家康の外交顧問として重用されたのち、、徳川政権の威容を示すために役立ったといわれています。
島国・日本で海上運送の必要性を感じていた家康は1604年(慶長9年)、アダムスに日本初の洋式帆船の建造を命じました。アダムスは「海に注ぐ河口がある」「用材を切り出せる天城山系が近い」「有能な船大工が揃っている」などの観点から伊豆の伊東が適所と見極め、松川河口で日本初の洋式帆船造りをスタートしました。
伊東には夏に安針祭というお祭りがあるのですが、この安針はアダムスの日本語名の安針から取ったみたいですよ。
大正時代
1918年(大正7年)、伊東劇場が開業し、人々は新しい娯楽を楽しみました。
昭和時代
1935年(昭和10年)、伊東線が熱海駅から網代駅間で開通し、1938年(昭和13年)には全線が開通して伊東駅が開業しました。これにより、伊東市はさらに発展していきました。
このように、伊東市の歴史は、古代から近代まで多くの出来事がありました。今も昔の遺跡や建物が残り、私たちにその歴史の豊かさを伝えてくれます。皆さんもぜひ、伊東市を訪れて、その歴史を感じてみてください。
木花開耶姫命と磐長姫命伝承
それでは、浅間神社に祀られている神様の木花開耶姫命と磐長姫命の伝承を見ていきましょう。
昔、大山祗神(オオヤマズミノカミ)の三女である磐長姫命(イワナガヒメ)と四女である木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ)は、とても仲の良い姉妹でした。
ある日、若い男の神様が絶世の美女と称される木花開耶姫命に一目惚れし、彼女との結婚を望みました。男の神様は姉妹の父親であるオオヤマズミノカミに結婚の許しを求めました。父親は、二人の姉妹を一緒に迎えるなら結婚を許すと答えました。
男の神様は姉妹二人を迎え入れましたが、彼は妹の木花開耶姫命ばかりを愛し、姉の磐長姫命には関心を持ちませんでした。これにより、磐長姫命は心を痛め、やがて身を隠すようになりました。妹は姉の姿が見えなくなったことを心配しましたが、長い年月が経つうちに、姉は我慢の限界に達し、妹を恨むようになりました。最終的に磐長姫命は父親の元に戻されました。
ひどいですね。その男性の神様は!
そうですね。
男性の神様こそ、天照大神の孫の邇邇芸って神様なんです。
この神様も日本神話では有名ですよー
で、この伝説に基づき、大室山(磐長姫命)と富士山(木花開耶姫命)は、互いに睨み合っているとされています。したがって、大室山に登った際に、富士山をほめてはいけないと言われているんです。
ええ、せっかくの絶景なのに、富士山を見ちゃいけないんですか?
あくまで、言い伝えですので!
それに岩永姫さんももう許してくれてると思いますよー
大室山浅間神社は、美しい景色と神秘的な伝説を持つ場所です。ぜひ一度訪れてみてください。その際には、大室山からの壮大な眺めとともに、神話の物語に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
大室山の山焼きイベント
大室山には、かなり特殊な行事があるんです。
これが本当にすごいんですよー!
ええ?何があるんですかー?
山を丸ごと焼いてしまうというものなんです。
すごいでしょー?
大室山山焼きは、静岡県伊東市にある大室山で行われる伝統行事です。毎年2月の第2日曜日に開催され、約700年もの歴史を誇ります。
山焼きの目的
いかがでしたでしょうか?
大室山の歴史と自然の美しさを楽しむことは、伊東市を訪れる旅行者にとって忘れられない体験となるでしょう。
古代の火山活動から現代の観光地としての発展まで、その歴史を知ることで、より深い理解と感動を得られるはずです。
もし、伊東市を訪れた際には、ぜひ大室山を訪れて、その壮大な景色と歴史の息吹を感じてください。
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