今回の記事では、神社と動物の関係の中でも、特に「猫」についてご紹介します。
実は、猫以外にも神社で祀られていたり、神聖視されている動物がたくさんいます。他の動物に関する記事もご用意していますので、もし興味がある方はぜひそちらもご覧ください。
ネコは、日本では古くから人々に愛されてきた動物で、神社でも特に商売繁盛や魔除けの象徴として祀られることがあります。もし、商売繁盛や魔除けを祈りたい方は、この猫のご利益に注目してみてください!
ね〜ぼです。
今日は、みんなが大好きな“猫”についての、神社との意外な関係をお話ししようと思います!
猫ってつい撫でたくなっちゃうような可愛いイメージはありますけど、そんな猫が神社に関わってるんですか?
可愛いから癒しの効果があるんですかね?
まあ、それもありそうですけど、
実は猫が神社で祀られていたり、商売繁盛や魔除けの象徴になっている理由、そして有名な招き猫の伝説まで、たくさんの面白い話があってそれを紹介したいと思ったんです。
へ~!猫の伝説ってどんな感じなんでしょ~?なんだか、ワクワクしてきました!
猫が神社でなんで大事にされてきたのか、ぜひ教えてください!
はい、もちろんです。
でも、その前にクイズです。
問題
ネコが特に商売繁盛の象徴とされている理由は次のうちどれでしょうか?
1. その鋭い目でチャンスを見逃さない
2. たくさんのネズミを捕まえるから
3. 体が柔らかくてしなやかだから
さて、ネーボと読者の皆さん、どれが正解か考えてみてくださいね!
え?
んん〜・・・ええっと
ネコの体がしなやかだからですかね?
あの柔らかくてしなやかな猫の体を見ていると、なぜだかお客さんは物を買いたくなっちゃうんです!…うーん、でもやっぱり違う気もするなぁ~。
ふっふっふ、答えはエンディングで発表します!
それでは本題に入りましょう。
猫と神社の関係
ネコは、日本で古くから愛されてきた動物です。
特に神社では、商売繁盛や魔除けの象徴として祀られることがあり、その背景にはさまざまな歴史や伝承が存在します。
ネコの鋭い感覚と独立した性格から、邪悪なものを退け、幸福を招く力があると信じられてきました。現代でも、招き猫を見かけると、その手招きの姿に商売繁盛や幸福を願う人々が集まります。
へ~そうなんですね!
ただ可愛いからってだけではなさそうですね~
はい、実はネコはただの可愛いペットとしてだけじゃなく、守り神としての意味も強いんです。
特に、江戸時代にはネズミから蚕を守る存在として、養蚕業(ようさんぎょう)の繁栄を支えていたんですよ。
だから、商売繁盛や災い除けとして神社で祀られることが多いんです。
へ〜、なるほど〜。
ネコって守り神としても頼られているんですね。
どころで、ネコが祀られている神社には、どんなご利益があるんですか?
良い質問ですね、ね〜ぼ。
では次に、猫を祀る神社のご利益について詳しく見ていきましょう。
猫のご利益と招き猫の種類
猫が祀られている神社には、さまざまなご利益があるとされています。
そして猫といったらやはり招き猫ですよね。
そんな招き猫には、ポーズによって実はご利益が違うというのです。
では招き猫の種類と猫のご利益についてお話ししていきましょう。
1. 金運・幸運: 右手を上げている招き猫は、オス猫でお金や幸運を招くとされており、金運上昇を願う人々に特に人気です。
2. 商売繁盛・良縁: 左手を上げている招き猫は、商売繁盛や良縁を呼び込むとされ、特に人との縁を大切にしたい人や、恋愛・結婚のご利益を求める参拝者に選ばれます。左手を上げている招き猫はメス猫で、人や縁を招く象徴とされているんです。
3. 両手を上げている招き猫: 両手を上げている招き猫は、お金と良縁を同時に招くとされます。
しかし、「お手上げ」のポーズに見えるため、縁起が悪いと考える人もいます。
4. 健康祈願・家内安全: 現代では、猫が家族の一員として愛されているため、猫に関連した神社には飼い猫の健康や、迷子になった猫の無事な帰還を祈願するために参拝する人々も多く訪れます。
東京都の阿豆佐味天(あずさみてん)神社内にある蚕影(こかげ)神社では、ネズミを捕らえる猫の能力が蚕の守護に繋がるとして、猫が守護の象徴とされています。
5. 厄除け・魔除け: 黒い招き猫は魔除けや厄除けの象徴として信仰されています。
猫の敏捷さや独立した性格から、悪いものを追い払う力があるとされているのです。
ルファさん、右手の招き猫がお金を招くって言ってましたけど、どうしてネコがそんな役割を持つと言われるようになったんですか?
お金とネコにどんな関係があるんですかね?
良い質問ですね。
実は、猫は昔から独立心や機敏な動きで邪気を払い、福を招くとされていたんです。
特に商売をしている人にとっては、ネコの鋭い洞察力や動きが「幸運を見逃さない」「チャンスを逃さない」象徴になっているんです。
右手の招き猫はその象徴として、お金を稼ぐ際のチャンスを引き寄せる役割を果たしているんですよ。
なるほど!だから、お金を招くわけなんですね。
でも、左手の招き猫は縁を招くって言うけど、どうしてそれが恋愛とか商売に関係してくるんですか?
それも面白いポイントですね。
左手を上げた猫は、人とのつながりやコミュニケーションの象徴なんです。
商売繁盛には顧客との良好な関係が不可欠だし、恋愛や結婚にも「縁」というものが重要ですよね。
左手を上げた猫は、そうした人間関係や人を引き寄せる力があると信じられていて、良縁を望む人に人気があるんですよ。
そうか、恋愛でも、人とのつながりが大事なんですね!
じゃあ、両手を上げてる猫ってすごいラッキーですよね?
そう思うかもしれないけど、実はそう単純じゃないんです。
先ほど解説したように、両手を上げた猫は、お金と良縁を同時に招くとされている反面、「お手上げ」に見えることから、逆に縁起が悪いって考える人もいるんです。
もちろん、これは心象に寄るところが大きいですけどね。
へぇ〜、確かにいろいろな受け取り方がありそうですね。
私は両手を上げた猫の方が欲しいですけどね~
う〜ん、僕もどちらかというとそっち寄りですね。
でもプレゼントなどでは相手の性格を考慮した方が無難かもしれないですね。
ところでそもそも、招き猫って言う存在自体、なんで出てきたんですか?
実は、招き猫にはとても有名な伝説があるんですよ。
では次は、その猫にまつわる伝承について話してみましょう。
猫にまつわる伝承
ネコにまつわる有名な伝承の一つが、東京都世田谷区にある豪徳寺に伝わる「招き猫」の起源です。
この伝説は、江戸時代、彦根藩の2代目藩主、井伊直孝(いいなおたか)が主人公となります。
ある日、直孝(なおたか)が鷹狩りの帰り道、豪徳寺の近くを通りかかりました。
そこで一匹の猫が直孝(なおたか)に向かって手招きをしているのを見かけ、興味を持った直孝は、その猫に導かれるように寺に立ち寄りました。
すると突然激しい雷雨が降り始めました。
直孝(なおたか)一行は猫に招かれたおかげで雷雨を避ける事ができ、また寺の和尚に手厚くもてなされ、ありがたい説法を聞くこともできました。
直孝(なおたか)は「猫のおかげで雷雨に打たれずに済み、さらに教えを受けることができた」と感謝し、その後、井伊家は豪徳寺を菩提寺として多額の寄進を行いました。
この寄進により、豪徳寺は大いに栄え、猫が「福を招く」として、噂が広まりました。
その猫が亡くなった後、和尚は猫の墓を建て、手厚く祀りました。
そして、猫の姿をかたどった「招福猫児(まねきねこ)」を作り、冥福を祈ったとされています。
これが、招き猫の起源の一つとされ、豪徳寺は「招き猫の寺」として知られるようになったのです。
へぇ〜、猫が手招きして藩主を雨から守るなんて、すごい偶然ですよね。
でも、なんで猫が手招きしたんでしょ~?
普通、猫ってそんなことするんですかね?
う〜ん、確かに猫が手招きするのは普通じゃないですよね。
もしかしたら、猫は顔が痒くて掻いていただけかもしれません。
でも、昔の人たちは、こうした出来事を単なる偶然とは思わず、猫が神仏や幸運と繋がっていると信じたんですよ。
それで、猫が福を招く象徴として大切にされるようになったんです。
そうなんですね〜。それで「招き猫」ができたんですね!
猫が実際に招いたのは雷雨を避けることだけじゃなくて、その後の寺の繁栄も招いたって事ですよね?
そういう事なんですよ、ね〜ぼ。
井伊直孝が寄進をしたことで寺が栄えたのですが、ここでのポイントは、猫が福を招いたというのは、物理的な福だけじゃなくて、人々のつながりを招いた事によって経済的な繁栄を引き寄せたという意味も含まれているという事なんですよ。
なるほど、福っていろんな形があるんですね。
ただお金や物じゃなくて、縁とか発展とかも福なんですね〜。
その通り。だからこそ、猫は商売繁盛や良縁を祈願する人々にとっても大切な象徴なんですよ。
この豪徳寺の伝説が、今の招き猫の信仰に大きく影響を与えているんです。
猫を祀る有名な神社
それでは猫にまつわる有名な神社も紹介していきます。
まず、ネコを祀る神社の中でも特に有名なのは、先ほどの伝承にもあった、東京都世田谷区にある「豪徳寺」です。
豪徳寺は、招き猫発祥の地とも言われており、境内には多くの招き猫が奉納されています。
特に商売繁盛を願う参拝者が全国から訪れる場所として有名です。
豪徳寺に伝わる招き猫の伝説によって、寺は福を招く象徴として猫を大切にし、現在も多くの人々に崇拝されています。
もう一つ、ネコにまつわる神社として知られているのが、東京都台東区にある「今戸神社」です。
この神社は縁結びや商売繁盛のご利益を求める人々に人気があり、この神社も「招き猫発祥の地」とされているんです。
招き猫の起源には諸説あり、江戸時代、浅草今戸で作られていた「今戸焼丸〆猫(いまどやきまるしめのねこ)」という猫の置物が招き猫の起源とも言われています。
今戸焼は当時、浅草周辺で人気があり、縁起物として猫の姿をかたどったものが作られていました。
今戸神社は縁結びや商売繁盛を願う参拝者にとって、猫が福を招く象徴として大切にされている神社です。
参拝者は今戸神社の「石なで猫」に触れることで、縁結びや願望成就のご利益を得ようとする風習も続いています。
え?ルファさん、伝承の地が二つもあるんですか?
豪徳寺と今戸神社、どっちが本当の招き猫の発祥地なんでしょ~?
そうなんです。
実は、どちらもそれぞれの伝承や歴史を持っているから、どっちが“本当”かを決めるのは難しいんです。
江戸時代には猫を縁起物として信仰する文化があちこちに広がっていて、それが複数の場所で『招き猫の発祥』として語り継がれているんですよ。
なるほど!
だから、それぞれの神社が違った背景や伝説を持っているんですね。
そういうことです。
どちらも猫が福を招く象徴として大切にされているし、それぞれの場所にはその地域独自の歴史や伝承があるんです。
だから、豪徳寺でも今戸神社でも、どちらに参拝しても猫のご利益を感じることができると思いますよ。
もちろん、他にも猫を祀る神社はたくさんありますので、興味のある方は他の猫を祀る神社も調べてみて下さいね。
へぇ〜、そうなんですね!じゃあ、どっちも行ってみたいなぁ。
エンディング
今日はネコが神社で祀られている理由や、そのご利益についてお話しました。
ネコはその機敏さや独立心で、商売繁盛や魔除けの象徴とされています。
そして、昔は蚕をネズミから守る存在としても重要だったんです。
現代でも、招き猫は幸運や繁栄を願う気持ちが込められています。
ネコがそんな理由で大事にされていたなんて、びっくりです!
神社に行って、今度ネコにお願いしてみようかな~。
いいですね!
是非参拝に行ってみてください。
さて、クイズの答えを発表しましょう!
問題
ネコが特に商売繁盛の象徴とされている理由は次のうちどれでしょうか?
正解は…『1. その鋭い目でチャンスを見逃さない』でした!
ネコはその鋭い目と洞察力で、商売や幸運のチャンスを逃さない象徴とされているんです。
なるほど!ネコの目が光ってるから、幸運をちゃんとキャッチしてくれるんですね!
そういう事です。
ということで、本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
それでは、また次回も楽しみにしていてくださいね!
ありがとうございました!
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