今回の記事では、神社と動物の関係の中でも、特に「鹿」についてご紹介します。
実は、鹿以外にも神社で祀られていたり、神聖視されている動物がたくさんいます。他の動物に関する記事もご用意していますので、もし興味がある方はぜひそちらもご覧ください。

鹿は、古くから神聖視され、特に「健康と安全」を守る動物として信仰されてきました。もし、健康や家庭の安全を願っている方は、この鹿のご利益に注目してみてください!
鹿にまつわる伝承や神社との関係を詳しく見ていくと、神様の使いとしての役割が見えてきます。
それでは、鹿と神社の深い結びつきについてお話していきましょう。


ね〜ぼです。

奈良公園には約1000頭の「ニホンジカ」が生息していて、鹿は神聖な動物として知られています。
これは奈良時代、神様が鹿に乗って奈良に来られたという伝承が関係しているんですよ。

でも、奈良公園といえばやっぱり「鹿せんべい」ですよね!
あれは本当においしいんですよ!


ちょっと待って、ね〜ぼ、あれって鹿が食べるものなんだけど、もしかして…食べたことあるんですか?

えっ、食べるでしょう?
だって、あんなにおいしそうに見えるんですもん!

いやいや、あれは鹿用ですよ!
食べちゃダメですよ!

そ、そうだったんですね…(しょんぼり)
でも・・

でも・・じゃないですよ!
今回の話を聞けば、鹿がどんなに神聖な動物かわかると思います。
だから今回の話はよ〜く聞いて下さいね、ね〜ぼ!

本題の前に、クイズです!
問題
鹿は昔から人々に崇拝されておりますが、特に何色の鹿が一番、神聖視されていたでしょうか?


う〜ん、神聖視される色か〜!
やっぱり黄金ですかね?
神々しい感じがしますから!

ブーブー!
残念!
答えは今回のお話を最後まで聞いていただければわかりますよ〜!
答えは最後に発表しますね。
鹿が神聖視される理由
鹿が神聖視される理由は、古代からの信仰と神話に由来しています。
奈良時代、鹿は『神様の使い』として特別な存在とされてきました。
鹿は清らかで優雅な動物として、神聖な場にふさわしいと考えられたのです。
特に春日大社では、鹿は『神鹿(しんろく)』として扱われ、神様の使いとされています。
春日大社には、武甕槌命(タケミカヅチノミコト)という神様が祀られており、この神様が白い鹿に乗って奈良に来たという伝承があります。


へぇ〜、神様の使いとして鹿が選ばれたんですね。
でも、どうして鹿なんですか?
他にもたくさん動物がいるのに。

それは、鹿が古代から神聖な動物と見なされていたからなんです。
鹿は優雅で静か、そして神々しさを象徴する動物として、神様の使いにふさわしい存在とされてきたんですよ。
特に白い鹿は、特別な意味を持っていて、神聖さをさらに強調するんです。

なるほど〜、だから鹿に乗った神様が奈良に来たって伝承があるんですね。
確かに、神様にぴったりな動物って感じがします!

ちょっとづつね〜ぼもわかってきましたね?
そしたらその辺の話をもう少し詳しく、お話していきましょう。
鹿にまつわる伝承
春日大社の創建に深く関わる重要な伝承に、武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が白い鹿に乗って常陸国(ひたちのくに)の鹿島神宮から奈良の御蓋山(みかさやま)に降り立ったというものがあります。
この伝承は、春日大社だけでなく、奈良の文化や信仰にも大きな影響を与えています。
まず、伝承によると、武甕槌命は鹿島神宮の祭神であり、768年頃、奈良の平城京を守護するために春日大社の祭神として勧請(かんじょう)されました。

この際、武甕槌命は白鹿に乗って常陸(現在の茨城県)から奈良の御蓋山(みかさやま)に導かれたとされており、これが奈良における鹿が神聖視される事となった発端です。

そういえば、武甕槌って、どんな神様でしたっけ?

このサイトでも何度も武甕槌については触れていますよ。
覚えていないんですか?
武甕槌(たけみかづち)は、日本神話に登場する重要な神様で、特に武道や戦いの神として知られています。とにかくめちゃくちゃ強い神様で、彼の名前には「武」という字と槌「ツチ」という言葉が含まれているんです。「槌」は力強い武器を指す言葉で、そういった武器が名前に入っているっていうぐらいすごい武力を持っている神様なんですよ。

なるほど。そんな強い神様だったんですね。
武甕槌にはどんな神話があるんでしたっけ?

武甕槌で有名な神話と言ったら、何と言っても「国譲り神話」でしょう。
国譲り神話は、天界と地上世界で、国を譲る譲らないの問題の時に、天界最強の神様である武甕槌と、地上最強の神様が相撲を取ったという伝承があります。
この時、武甕槌は圧勝して、地上の最強の神様を長野県の諏訪に封じ込めたと言われています。

おお、そうでした!そうでした!

武甕槌は、ただの戦の神ではなく、非常に力強くて重要な役割を果たした神様なんですよ。ちなみに、古代、奈良は、古代日本の政治と文化の中心地で、関東や東北は、そんな大和に与しない勢力があったとされるので、それらに睨みを効かせるために茨城に武甕槌を祀ったなんて話もあるんですよ。

ええ?武甕槌が?
それは心強いですね〜。
そういった伝承もあり、鹿は神様の使いとして崇められるようになり、奈良の鹿は特別に保護される存在となりました。
例えば、平安時代以降、旅に出る際に『鹿島立ち』という言葉が使われるようになり、これは武甕槌命が鹿に乗って奈良に来たことに由来しています。
また、奈良公園に生息する鹿は『神鹿』(しんろく)と呼ばれ、春日大社の象徴として現在でも敬意を持って扱われています。
奈良の鹿は国の天然記念物に指定されており、約1,000頭の鹿が手厚く保護されています。
鹿の角切り(かくぎり)を行うための施設『鹿苑(ろくえん)』も設けられたり、鹿せんべいが販売されているのも、この伝統的な文化の一環です。
このように、春日大社と奈良の鹿にまつわる伝承は、単に神話や伝説の一部に留まらず、日本の神道文化における動物と神の関係を示す象徴的な物語となっています。


このように、奈良と鹿は古代から深い関わりを持ってきました。その起源となるのが、やはり白い鹿が武甕槌命を背負って現れたという伝承なのでしょう。

白い鹿は特別なんですね!
でも、鹿が神様の使いとなってる神社って、他にもあるんですか?

そうですね。
他の神社でも鹿は神様の使いとして崇められているところがありますよ。
大阪の枚岡神社(ひらおかじんじゃ)や京都府の大原野神社(おおはらのじんじゃ)には、狛犬ならぬ、狛鹿(こまじか)がいたりしますよ。

でも、やっぱり、鹿と言ったら鹿島神宮や春日大社が代表的ですね。
さっき話した伝承がもとで、鹿は全国的に神の使いとして特別に扱われるようになったんです。

奈良の鹿が『神鹿』って呼ばれる理由もわかった気がします!
だから、天然記念物に指定されてるんですね。
本当に大事にされてるんだな〜。

そうですよ。
鹿が特別な存在として保護されているのは、この伝承が大きな影響を与えているんです。
角切りの儀式も、鹿を大切に守るために行われているんですから。

角切(かくぎ)りの儀式ってなんですか?
鹿の角(ツノ)を切っちゃうんですか?
痛そうでですよね〜!
神様の使いになんてことするんですか?

いやいや、ね〜ぼこれも大切な儀式なんです。
鹿の角切りの儀式とその神聖性

そしたら、その『鹿の角切り』について説明しましょうか。
角切りは毎年秋に行われる伝統的な儀式で、奈良公園近くの春日大社の境内にある鹿苑(ろくえん)角きり場で行われるんです。

神様の使いにほんとに失礼ですよね!
祟られますよ〜!

いやいや、この儀式にはちゃんと理由があるんですよ。
鹿にとっても、人間にとっても大切な意味がちゃんとあるんです。
鹿の角切りの儀式は、奈良公園で毎年10月中旬から下旬にかけて行われます。
この時期は繁殖期を迎えたオスジカの角が最も成長し、時には観光客や地域住民に危険をもたらすことがあります。
そういう理由で、安全のためにこの儀式が行われるのです。
しかし、この儀式にはそれ以上の意味があります。
鹿の角が生え変わることは、再生や生命の循環を象徴するものとしても、神聖な行為と見なされているんです。

また、獣医がこの時一緒に、鹿の健康状態も確認するんです。
いわゆる鹿の健康診断としての役割もあるんです。
この一連の流れは、鹿の健康と人々の安全を確保するための重要な儀式です。

角を切るだけじゃなくて、鹿の健康もちゃんと確認しているんですね!
ところで、切られた角ってどうなるんですか?

切られた角は、記念品やお守りとして販売されることもあるです。
角は神様の力が宿ると信じられているから、特別なアイテムとして扱われるんですよ。

角がお守りになるなんて、すごく神秘的ですね!
でも、奈良の鹿が今も守られているのは、この儀式のおかげなんですね。

そうですね。
鹿の角が生え変わるたびに行われるこの儀式は、奈良の文化の一部として、鹿と人間が共に生きていくための大切な行事なんです。
これによって、神聖な存在としての鹿を守りながら、安全に共存することができるんですよ。
ということで、鹿の角切りの儀式は、奈良の鹿が神聖な存在として扱われ続けていることを象徴する重要な行事なのです。
鹿の角が生え変わること自体が神聖視され、繁殖期の安全を守るために毎年行われるこの儀式は、自然と人間の共生を示す素晴らしい伝統なのです。
次に奈良を訪れる際は、この儀式や鹿の神聖さを知り、鹿への感謝の気持ちを込めて参拝してみてください。
古代の人々にとっての鹿の存在とは?

ちょっと最後に鹿の面白い雑学をご紹介したいと思います。
古代の人々にとっての鹿ってどんな存在だったのでしょうか?
昔の日本では、「肉(にく)」という漢字の訓読みは「しし」と読まれていました。
そして「しし」と呼ばれる動物には、2種類ありました。
それは「猪(いのしし)」と「鹿(しか)」です。
縄文時代から、猪と鹿はとても重要なたんぱく質源として人々の生活に深く関わっていました。
かつて日本には「ニホンオオカミ」という狼が生息していて、その時代にはニホンジカが狩りの対象となっていました。
そのため、地域によっては鹿がほとんどいなくなるほど追い込まれてしまったこともありました。

しかし、奈良公園にいるニホンジカが絶滅しなかった理由の一つは、人々が鹿を神聖な存在として大切に保護したからだと言われています。
春日大社での鹿の特別な扱いも、その一環であり、鹿が今でも奈良で特別に守られているのは、古代から続く信仰のおかげなのです。

へぇ~、『しし』って猪と鹿のことだったんですね!
どっちも昔から大事な食料だったんですね。

長い歴史の中で、いろんな要素が絡み合って、今があると思うと考え深いですよね〜。
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エンディング
ルファ

今日は、鹿と神社の深い関係について見てきました。
奈良の鹿がどうして神聖視されているのか、そして春日大社や鹿島神宮にまつわる伝承がどのようにして鹿を特別な存在にしてきたのかを知ることで、鹿がただの観光のシンボルではなく、古代から守られてきた神聖な存在であることがわかりましたね。

そうですね、鹿が『神鹿』として敬われている理由もよくわかりました!それに、縄文時代から鹿が大事なたんぱく質源だったなんて、ちょっと驚きました。

昔から日本人にとって鹿はとても身近で重要な存在だったんですよ。
今でもその信仰が続いていて、奈良の鹿は特別に保護されています。
次に奈良に行くときは、ただの観光だけじゃなく、こういった背景を知って鹿に接すると、もっと深い意味で楽しめると思います。

はい!
今度行ったときは、鹿せんべいは食べません!
ちゃんと感謝の気持ちを込めて鹿せんべいをあげます!

わかってくれましたか!ね〜ぼ!
これからも鹿と神社の深い関わりを意識して、参拝や旅行を楽しんでくださいね。

それでは最初に出したクイズの答えの発表です。
問題
鹿は昔から人々に崇拝されておりますが、特に何色の鹿が一番、神聖視されていたでしょうか?


あれ?なんでしたっけ?
あ、そうそう、白い鹿でしたよね!

その通り!正解は『白い鹿』です。
古代から、白い鹿は特に神聖な存在として崇められてきました。
春日大社の伝承でも、武甕槌命が白い鹿に乗って奈良に来たと言われていますよね。
白い色は、純粋さや清らかさの象徴でもあり、神聖視されていたんです。

これで、奈良の鹿を見る目が変わりそうです!

そうですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。

ありがとうございました。!

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