こんにちは素人歴史研究家ルファです。
助手のエヌです。
ね〜ぼです。
前回、古代の伝承で、大洪水の物語があったということをお伝えさせていただきましたよね。
そ〜ですね。
ノアの方舟伝承、ギリシャ神話、メソポタミアのギルガメシュ叙事詩などですね。
どれも、人間が悪さを働いて、神様が起こって大洪水をおこしちゃんですよね〜。
そうそう、良い行いをする一部の人間にだけ、事前に洪水の情報をリークして、悪い人間のみを狙った大量殺人事件の話でしたよね。
いや、まあ、あってるんだけど、なんかちょっと、表現方法がな〜💦
でも、この3つの伝承はどれも近い地域で起こってたんですよね。
ということは、当時、この辺りで洪水被害に襲われた地域の伝承が広まったかもしれないというお話でしたよね。
そうですね。
でも実はこの洪水伝説は世界中にある伝承でもあるんですよ。
ええ〜、世界中ですか?
そうなんです!
世界中です!
ということで、今回は、ノアの方舟伝承、ギリシャ神話、メソポタミアのギルガメシュ叙事詩以外の洪水伝承をまとめて見ました。
それではまず、中国にまつわる洪水伝承を解説します。
大禹治水(だいうじすい)
中国には古代の洪水伝説として「大禹治水」と呼ばれる物語があります。
これは、中国の伝説的な英雄である大禹(だいう)が洪水を制御し、国を救ったという物語です。
大禹治水の物語は、中国の古代書物である『山海経せんがいきょう』や『竹書紀年ちくしょきねん』、などの文献に記録されています。
伝説によれば、古代中国では洪水が頻繁に発生し、国土が水に覆われるほどの大災害が続いていました。
その中で、大禹は卓越した治水技術とリーダーシップを発揮し、苦しむ人々の要請を受けて洪水の制御に取り組みます。
彼は数々の工事や灌漑システムの建設、河川の整備を行い、水を適切に導き、洪水を制御します。
大禹は多くの試練や困難に直面しながらも、国土を守り、人々の生活を安定させます。
彼の治水の功績は非常に大きく、中国の文化では洪水対策や水利技術の象徴として尊敬されています。
この伝説は、中国の古代の洪水被害に関する歴史的な事実や出来事を基にしていると言われています。
ただ、大禹が実在したかどうかは明確には分かっていません。
しかしながら、この伝説は中国の文化や歴史において重要な位置を占め、治水技術や協力の重要性、英雄の存在などを象徴しています。
へ〜、中国でも古代洪水伝承があるんですね。
でも、話のストーリーはだいぶ違いますよね。
そうですね、中東やヨーロッパの神話では、神様が起こって人間を滅ぼすという話でしたが、こちらは川の氾濫を抑えた英雄がいるというお話ではないんですね。
確かにストーリーは全然違いますが、意外な共通点もあるんです。
大禹という人は、中国・古代夏王朝(かおうちょう)の初代王と言われているんです。
夏王朝の始まりは紀元前2070年ごろ、実に4000年前の話で、伝説の王朝といわれてきました。
ノアの方舟の物語は旧約聖書の『創世記』に記されており、ユダヤ教やキリスト教では紀元前2100年頃なんて話もあるので、年代的には非常に近いんですよね。
へ〜、それはすごいですね。
という事は本当に神様が世界中を洪水で沈めちゃったのかもしれませんね。
年代に関しては色んな説があるので眉唾ものですが、確かに洪水の話が中国でもあるというのは面白いですよね。
まだありますよ!
次は北アメリカの伝承です。
北米先住民の伝説
北米の先住民の間にも、洪水の伝説が存在します。
これらの物語は部族や地域によって異なりますが、一般的には大洪水が地球を覆い、一部の生き物や人間が生き残るというテーマにおいて共通しているんです。
オジブワ族(またはチペワ族)の洪水伝説
オジブワ族の伝説では、大洪水が地球を覆い、人間と動物は巨大なカメの背中に乗って生き延びたという話が残っています。
このカメは後に北米大陸となり、そのためオジブワ族は北米を「カメの島」とも呼ぶんですって!
ホピ族の洪水伝説
アメリカ・インディアンの部族のひとつのホピ族の伝説では、人間の罪により神々が洪水を起こし、人類を滅ぼしましたと伝えられています。
ただ一人の善良な男が、神々から与えられた葦の船に乗り、生き延びたと言います。
ミクマク族の洪水伝説
北アメリカ大陸東部に住む先住民族のミクマク族の伝説では、大洪水が地球を覆い、一人の男がカヌーに乗って生き延びたそうなんです
彼は動物たちを助け、最終的にカラスを派遣して陸地を見つけ助かったと言います
ね〜!
すごくないですか?
こちらは、善良な人間が助かるエピソードも似ていますよね。
確か、北アメリカだけでなく、メソアメリカや南アメリカでも似たような神話がありましたよね
マヤ文明でも洪水伝承はあったような気がします。
どうですか?
これで、中東、ヨーロッパ、中国、アメリカだいぶ広域に洪水伝承が残っている事がわかりましたよね。
でもそれだけじゃないんです。
次は南太平洋の伝承です。
とにかくいっぱいあるので、一気に説明しますね。
南太平洋の洪水伝承
南太平洋にも多くの洪水伝説が残っています。
フィジーとタヒチの洪水伝説
これらの地域の伝説でも、海から巨大な波が襲ってきて洪水が発生し、一部の人々が生き延びたとされています。
ハワイの洪水伝説
ハワイの伝説では、ヌウという人物が神から洪水の警告を受け、大きな船を建造します。
ヌウは家族と一部の動物を船に乗せ、洪水を生き延びます。
サモアの洪水伝説
サモア諸島の古代の洪水伝説では,ピリという男性と彼の妻以外全員が滅ぼされます
二人は無事に岩の上に逃れ,洪水後再び地上に人間を増やします。
これら地域の伝承でも、文化や地域によって詳細は異なりますが、全てが大洪水とその後の人類の再生という共通のテーマを持っているんです。
へ〜すごいですね!
本当に世界中どこに行っても似た神話があるんですね。
まだまだありますよ!
次はインドです。
インドも歴史が深いですからね!
インドの洪水伝承
インドには、古代から洪水伝承が存在します。
インドの洪水伝承は、主に『マハーバーラタ』や『マツヤ・プラーナ』といった古代の文献や神話に記録されています。
マツヤ・プラーナ(魚の化身)
『マツヤ・プラーナ』によると、インド神話では最初の大洪水が起こり、人類と生き物を救うために主神ヴィシュヌがマツヤの姿に変身しました。
マツヤというのは魚を意味する言葉です。
マツヤは巨大な船として機能し、聖人マナがその船に乗って生き残りました
彼は洪水が収まった後、新たな文明を創り出したそうです。
マハーバーラタの洪水
『マハーバーラタ』には、プララヤ(大洪水)と呼ばれる洪水の物語があります。
この物語では、神々との戦いの結果、悪しき力が増大し、人々の堕落が進んだために大洪水が起こりました。
人間と動物を含むあらゆる生命は洪水によって抹消されましたが、聖人ヴィヴァスヴァットと彼の妻サティヤヴァティーが、ヴィシュヌの加護を受けて生き残りました。
彼らは後に新たな時代の始まりを築きました。
これらの洪水伝承は、インドの神話や文化の一部として伝えられ、インドの古代文献や宗教的なテキストに記録されています。
洪水は浄化や再生の象徴として理解され、人間の行動や神々との関係、宇宙の秩序といったテーマを探求するための物語として重要な役割を果たしているんですって!
また、これらの伝承はインドの文学や芸術にも広く影響を与え、インドの文化の一部として根付いているんです。
すごい!
ここまでくると、本当に世界中で似たような洪水伝説があるじゃないですか?
最後にもう一つ洪水伝承を紹介させてください
最後は、海に沈んだ超古代文明のアトランティスです。
大洪水で沈んだアトランティス
アトランティスの伝説は、古代ギリシャの哲学者プラトンによって記述された本に書かれている幻の大陸です。
彼の著書「ティマイオス」および「クリティアス」によれば、アトランティスは紀元前9600年頃に存在したとされ、高度に発展した文明を持つ大陸または島でした。
アトランティスの人々は、技術的に進歩した文明を持ち、富と力を蓄積しました。
しかし、彼らはその力を悪用し、他の国々を征服しようとしました。
これに対して、古代アテネの人々はアトランティスの侵略に抵抗したと言われてります。
その後、アトランティスは神々の怒りを買い、一日一夜のうちに大地震と洪水によって海底に沈んだとされています。
これがアトランティスの洪水伝説です。
アトランティスの存在は、プラトンが唱えて以来、多くの議論を引き起こしてきました。
一部の人々はアトランティスを実在した場所とし、その位置を特定しようと試みてきました。
一方で、多くの学者はアトランティスをプラトンの創作、または道徳的な寓話と考えているという方も多いんですけどね。
いかがでしたでしょうか?
世界中に残る洪水伝承!
ただ、洪水が起こったというだけなら、まだしも、人間が暴走して神の怒りをかうという基本ストーリーは本当に似ていますよね。
すごい!
ここまでくると、本当に世界中で似たような洪水伝説があるじゃないですか?
流石にちょっとワクワクしちゃいますね。
もちろん、古代地球を覆う洪水があったかどうかについての証拠はありませんが、古代の人にとって、水害が破壊的な一面を持ち人々を苦しめたという事は間違いなさそうですね。
今回は、世界中の洪水伝承をお伝えさせていただきました。
果たして古代地球では何があったのでしょうか。
想像すると楽しいですよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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