浅草の大根寺!本龍院待乳山聖天の魅力を深めるために知るべき歴史と伝承

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観光地伝承【東京】

僕たちの周りには、豊かな歴史を持つ魅力的な観光地が数多く存在しています。

これらの場所は単なる美しい景色や楽しいアトラクション以上のものを提供してくれます。それは、その土地固有の歴史的背景、伝説、そして時には忘れ去られた物語です。

このブログでは、観光地それぞれの歴史を深掘りし、訪れる価値がなぜ高いのか、その背景にあるストーリーを詳しくお伝えします。
歴史を通じて、それぞれの場所がどのようにして今の姿になったのかを探っていきましょう。

ルファ
ルファ

こんにちは、素人歴史研究家ルファです。
ツイッターXYouTube

ね〜ぼ
ね〜ぼ

マスコットのね〜ぼです。

ルファ
ルファ

ねーぼ、浅草には大根をお供えするちょっと変わったお寺があるの知ってますか?

ね〜ぼ
ね〜ぼ

大根をお供えするんですか?
私は、大根のおでんが好きですよ。
味が染み込んでいて、箸がサクッと入るほろほろの大根は最高です。

ルファ
ルファ

いや、ねーぼにお供えするわけではないですよ!
でも、なんで大根なのかなって思ってこのお寺の事を調べたら、いろんな面白い伝承がある事がわかったので、今日は通称、浅草の大根寺、本龍院待乳山聖天(ほんりゅういんまつちやましょうでん)についてお伝えしていきましょう。

Wikipedia:参照
ね〜ぼ
ね〜ぼ

観光に行く時に、そういった情報知ってると倍楽しめますもんね。

ルファ
ルファ

そう言う事です!

基本情報

ルファ
ルファ

まずは基本情報を押さえておきましょう!

観光地の名前

Wikipedia:参照

本龍院待乳山聖天(ほんりゅういんまつちやましょうでん)

本龍院(寺社)待乳山聖天(堂名)

ね〜ぼ
ね〜ぼ

寺社?堂名?
ってなんですか?

ルファ
ルファ

寺社とは、仏教寺院と神社を総称する言葉で、堂名とは、寺院や神社の建物を指す名称だそうですよ!
確かに、調べてる時に、本龍院と呼ばれたり、待乳山聖天と呼ばれたり、なんだろう?って思ってましたが、ちょっとスッキリしました!

位置

東京都台東区浅草7-4-1

グーグルアース
ね〜ぼ
ね〜ぼ

浅草の浅草寺の近くなんですね!

ルファ
ルファ

そうです!浅草寺のやや北東で、ちょっと高台になってる場所なんです。

ね〜ぼ
ね〜ぼ

高台?って事は山になってるんですか?

ルファ
ルファ

そうですね!山って言うと大袈裟ですが、この高台が、後々説明する伝承のキーポイントになってるんです!

日本三大聖天の一つ

聖天というのは別名で歓喜天(かんぎてん)といい、仏教の守護神です。
ヒンドゥー教のガネーシャに相当する神様で、ガネーシャと同様に象の頭を持っています。

wiki:参照

そんな歓喜天を祀る代表的な大きな3つの寺院で、
・埼玉県熊谷市の妻沼聖天山(めぬましょうでんざん):歓喜院聖天堂(かんきいんしょうてんどう)
・奈良県生駒市の生駒聖天(いこましょうてん):宝山寺(ほうざんじ)
・東京都台東区の本龍院(ほんりゅういん):待乳山聖天(まつちやましょうてん)
があるんです。

浅草名所七福神

浅草名所七福神は、浅草にある9つの社寺に祀られている7柱の神様を指します。
日本にはそんな願いを叶えてくれる神様がたくさんいます。 中でも有名なのが「七福神」です。
七福神とは、「大黒天」・「恵比寿」・「毘沙門天」・「福禄寿」・「布袋」・「寿老人」・「弁財天」という7人の神様をまとめて呼ぶときの名称です。
それぞれの神様に得意な分野があり、叶えてくれる願いの種類も違います。
七福神をまとめて祀っている神社は少なく、たいていはひとつの神社にひとりの神様を祀っています。 7人の神様をお参りする場合は、7ヶ所の神社・お寺に行く必要があるわけです。 日本では七福神を祀っている7つの神社・お寺を順にめぐると幸運が訪れると信じられています。 これを「七福神めぐり」と呼びます。
ちなみに待乳山聖天は毘沙門天です。

wiki:参照

歴史的背景

創建の歴史

待乳山聖天のHPより

当山は推古天皇の御世、地中から忽然(こつぜん)湧き出た霊山で、その時、金龍が天より降って山を廻り守護したと伝えられています。

それより6年後の夏、この地方が大旱魃(だいかんばつ)に見舞われたとき、十一面観世音菩薩が悲愍(ひびん)の眼を開き、大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)の姿となってこの山に降臨されて、 苦しむ民を救いました。これが聖天様が当山に鎮座された起源であるといわれています。

ね〜ぼ
ね〜ぼ

う〜ん、ちょっと難しいですね!
もうちょっとわかりやすくならないですか?

ルファ
ルファ

そうですね。仏教や歴史の知識がないと難しいですよね。
僕もわからなかった言葉を調べてみました。

・当山・・待乳山聖天が建てられてる場所が隅田川べりの小高い丘になってる事から山と表現している。
・推古天皇の御世・・595年(推古天皇3年)9月
・金龍・・陰陽五行説では、金龍は「土」にあたる龍神で、大地を守る神様として中央を守護する。
・十一面観世音菩薩・・観音菩薩の変化身(へんげしん)の一つであり、六観音の一つ。観音菩薩は慈悲の象徴として信仰されており、その救済の力は様々な姿で現されています。その中でも、十一面観音菩薩は、その名の通り頭上に11の顔を持つ菩薩。 11の顔は、衆生を見渡す観音菩薩の慈悲の深さを表しており、それぞれ異なる表情をしている。
・悲愍・・憐れむ
・大聖歓喜天・・仏教守護の神で、元はインド神話の神です。象頭人身で、単身像と双身像があり、治病、除難、夫婦和合、子宝などの功徳があるとされています。
インド名で「ガネーシャ」「ビナーヤカ」等、様々な呼び名があります。
・聖天様・・大聖歓喜天の別名

ルファ
ルファ

つまり、観世音菩薩が大聖歓喜天の形で現れることにより、旱魃で苦しんでいる人々に必要な雨をもたらしたり、民衆の苦しみを和らげたりしたって事です。
ちなみに、浅草といったら、浅草寺が有名ですが、浅草寺は628年に仏像を川から釣り上げたというのが起源と言われてるので、もっと古いです。

ね〜ぼ
ね〜ぼ

そういえば、この時代は浅草ってどうな感じだったんですかねー?
当時は東京は辺境の地だっただろうし・・

ルファ
ルファ

気になりますよねー。
どうしても平安時代などは関東の事はあまり書物がありませんが、こうして神社を調べると少しづづ見えてきそうですよねー。

祀られてる神様

ルファ
ルファ

そしたら次は、祀られてる神様を見ていきましょう

ね〜ぼ
ね〜ぼ

祀られてるのは先ほどの大聖歓喜天様でしたっけ?
十一面観世音菩薩様がこの大聖歓喜天様の形をお借りしてるんですよねー。

ルファ
ルファ

そうですね。この辺の仏教の考え方は難しいで、正しいかはわかりませんが、僕はそう解釈してます。
本龍院には、もう一柱有名な神様がいるんですよ。
七福神の毘沙門天です。
毘沙門天は武神の神で大聖歓喜天を守っているって言われています。
それでは、この2柱について詳しく見ていきましょう。

大聖歓喜天

大聖歓喜天

大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)は、仏教における重要な守護神であり、インド神話に起源を持つ神様です。彼は正式に大聖歓喜天尊(だいしょうかんぎてんそん)と呼ばれ、多くの仏教徒に親しまれています。

基本情報
  • 起源と家族: 大聖歓喜天は、仏教において大自在天(だいじざいてん)の子であり、韋駄天(いだてん、仏教の守護神)の兄弟とされています。
  • 象徴と功徳: 彼は象の頭を持つ人間の体をしており、その像は単身(一人)または双身(二人一組)で表現されます。治病、除難、夫婦和合、子宝など、様々な功徳があると信じられています。
  • 守護力: 十一面観音菩薩を本地仏(本来の姿)とし、仏法を守護する役割を担っています。また、仏道を実践する人々を特に保護します。
  • 願いの成就: 大聖歓喜天は信者の心を見抜き、財を求める者には財を、悲しむ者には喜びを、病者には健康を与えるとされ、多くの願いを叶える存在とされています。
  • インドの神様:大聖歓喜天は、インドでの名前「ガネーシャ」「ビナーヤカ」などでも知られ、その多面的な役割と広範な保護は、彼を特に魅力的な神様の一人として位置づけています。日本においても彼の影響は深く、多くの人々にとって精神的な支えとなっています。
  • 現代の位置づけ: 現在でも日本の多くの寺院で秘仏として大聖歓喜天と十一面観世音菩薩が共に祀られています。
ね〜ぼ
ね〜ぼ

聖天さんは怖い神様って聞いた事があるのですが、本当ですか?

ルファ
ルファ

たまにそういった噂がありますが、そんな事はなく、すごく優しい神様なんですよ!
その噂は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった戦国時代の武将たちがこの神を信仰されていて、江戸時代には庶民の間でも広く信仰されるようになりました。その強大な御利益から、家康が「聖天さんは怖い神様」として独占的に崇拝されることもあり、そこからその噂が広まったって言われているんですって。

ね〜ぼ
ね〜ぼ

そーなんですね。

ルファ
ルファ

インドのガネーシャは本当に優しい神様で、ヒンドゥー教を信仰する人にとってはとても信じられない話らしいですよ!
そしたら次は毘沙門天についてみていきましょう。

毘沙門天

毘沙門天

毘沙門天(びしゃもんてん)は仏教における重要な守護神で、四天王の一人として北の方角を守っています。戦いに勝利をもたらす神としても知られ、七福神の一員としてさまざまな福徳を授ける存在です。

ルファ
ルファ

待乳山聖天では、毘沙門天は、江戸時代に祀られるようになったと考えられています。
聖天様を守る為らしいですよ。

毘沙門天の特徴と象徴
  • 姿形: 毘沙門天は、右手に宝棒(ほうぼう)という武器を持ち、左手には宝塔(ほうとう)を持つ姿で表されます。彼の装束は鎧兜であり、戦いの神としての役割を象徴しています。足元には邪鬼を踏みつける姿で描かれることが多く、三叉戟(さんさげき)も持っています。彼の表情は通常、厳しいもので、他の福の神と比べて微笑むことは少ないです。
用語説明

宝棒(ほうぼう)・・・毘沙門天が持つ武器で、仏敵を打ち据える護法の棍棒。
宝塔(ほうとう)・・・ 仏塔で、円筒形の塔身に方形の屋根をのせ、その上に相輪を立てたもの。
三叉戟(さんさげき)・・・三叉戟(さんさげき)は、3つの穂を持つ槍や戟で、武器や漁業に使用される。

ルファ
ルファ

毘沙門天は最強の武神と言われてるんですよー!
かっこいいですよねー!

役割と信仰
  • 福徳と戦勝: 古代ヒンドゥー教の影響を受けて金運と福徳の神とされ、日本では財福を司る神としても広く信仰されています。その強い守護者としてのイメージから、戦いや競争における勝利の神としても崇拝されています。
  • 信仰の広がり: 毘沙門天は日本だけでなく、中央アジアや中国を含む広範囲にわたって信仰されており、地域によって様々な名前で呼ばれています。
日本における位置づけ
  • 七福神の一員: 日本では、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、長寿、立身出世などの現世利益を授ける神として、七福神の一員として特に尊ばれています。毘沙門天は、人々の日常生活や事業における成功と安寧を象徴し、多くの人々から信仰を集めています。

毘沙門天の信仰は、その強力な守護力と幅広い恩恵により、多くの人々にとって心強い存在です。彼の像や絵は多くの寺院や神社で見ることができ、日本の文化に深く根ざしています。

見どころ

お供物は大根?

Wikipedia参照
ルファ
ルファ

待乳山聖天では大根をお供えするという一風変わったお参りをします。

ね〜ぼ
ね〜ぼ

なぜですか?

ルファ
ルファ

いろんな説があるので、ご紹介します。

待乳山聖天(本龍院)で大根が供養される理由は、

1. 聖天様の「おはたらき」

聖天様は、あらゆる罪や煩悩を取り除き、清らかな心へと導く力を持っているとされています。大根は、古くから「持ち上げると金運が上がる」という言い伝えがあり、また白く清浄な見た目から、聖天様の「おはたらき」を象徴するものと考えられてきました。

2. 大根の力

大根は、冬野菜の代表格で、栄養価が高く、昔から「医者いらず」と言われるほど健康に良いとされています。聖天様は、病気平癒のご利益があるとされていますので、大根をお供えすることで、健康と開運を願う気持ちを表していると考えられます。

3. 二股大根

本龍院では、二股の大根をお供えすることもあります。二股大根は、夫婦円満や縁結びのご利益があるとされています。聖天様は、縁結びの神様としても信仰されていまので、二股大根をお供えすることで、そういったご利益を願っていると考えられます。
また、大聖歓喜天は双身で表せる事もありますので、その影響もあるかもしれません。

4.ガネーシャの牙

大根がガネーシャ神の牙に見立てて供養されているという説もあります

巾着

待乳山聖天(本龍院)で巾着が供養される理由は、主に以下の2つが考えられます。

1. 財宝の象徴

巾着は、古くから銭入れとして使われてきたことから、財宝の象徴とされています。聖天様は、商売繁盛や金運向上のご利益があるとされていますので、巾着をお供えすることで、そういったご利益を願う気持ちを表していると考えられます。

2. 縁起物

巾着は、「巾着袋が膨らむように、福が膨らむように」という縁起担ぎから、縁起物として広く親しまれています。聖天様は、良縁成就や夫婦円満のご利益があるとされていますので、巾着をお供えすることで、そういったご利益を願う気持ちを表していると考えられます。

浴油祈祷(よくゆきとう)

古代から油は清めの象徴として使われてきました。油を使うことで、心身や周囲の環境を清め、神聖な空間を作り出すと考えられていました。

1.浴油供養の目的

古代から油は清めの象徴として使われてきました。油を使うことで、心身や周囲の環境を清め、神聖な空間を作り出すと考えられていました。
浴油供養は、聖天様の神力をさらに増強させるために行われます。この供養により、通常では成就が難しいとされる願い事も、聖天様の神秘的な力によって実現可能になるとされています

2.浴油供養の意義

人間の体の垢と同様に、聖天様の煩悩も絶えず清める必要があります。浴油供養は、聖天様の煩悩の垢を清浄な油で洗い流し、その本来の清潔な徳を顕わにするために行われます。ために行われます。

エンディング

松知山聖天の歴史や伝承、そして見どころについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?この神社は、古くから多くの人々に親しまれ、信仰を集めてきました。大根を祀るユニークな光景や、巾着を象ったお守りなど、訪れる度に新たな発見があることでしょう。

ね〜ぼ
ね〜ぼ

はい〜!一度は行ってみたなと思いました〜!

ルファ
ルファ

皆さまも、ぜひ一度足を運んでみてください。待乳山聖天の静寂な空気の中で、心を落ち着かせ、日々の喧騒を忘れるひとときを過ごしてみませんか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さまの旅が素晴らしいものになりますように。そして、このブログが少しでもそのお手伝いとなれば幸いです。次回もまた、お楽しみに!

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