【用語集】日本書紀

古代書物

2023.09.082024.07.03

『日本書紀』（にほんしょき）は、日本の古代史を記録した歴史書の一つで、日本の正史として編纂されたものです。『古事記』と並ぶ日本最古の歴史書として知られていますが、『日本書紀』はより公式な歴史記録としての性格を持っています。

編纂の背

編者は天武天皇の皇子の舎人親王（とねりしんのう）ですが、ほかに紀清人（きのきよひと）や三宅藤麻呂（みやけのふじまろ）らが編纂の実務を担当しました。
720年に完成しました。

内容

神代から持統天皇の時代までの歴史を全30巻にわたって記述しています。
神話、伝説、歴史的事実が混在しており、中国の歴史書の形式を取り入れています。

特徴

『古事記』と比べると、『日本書紀』はより詳細で、異なる伝承や記録を複数取り入れているため、同じ出来事に関しても異なる記述が存在することがあります。また、漢文で書かれている部分が多いです。

重要性

『日本書紀』は、日本の古代史研究の基本的な資料として、また日本の国家意識やアイデンティティの形成に関わる重要なテキストとして位置づけられています。

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