【用語集】古事記

古代書物

2023.09.072024.07.03

『古事記』は、日本の日本神話を中心とした最古の歴史書で、712年に太安万侶によって編纂され、元明天皇に献上された書物です。
この書物は3巻からなり、天地の創造から推古天皇の時代までの物語が記されています。
720年に編纂された『日本書紀』とともに、神代から上古の歴史を伝える重要な史書として位置づけられていますが、内容には違いがあります。
また、『古事記』は古代の歌謡や神話、伝説を多く取り入れており、日本文学の起源や発展においても非常に価値のある文献とされています。
アマテラスやスサノオなんて有名な神様がたくさん出てくる面白いお話となっています。

【豆知識】日本初の和歌はスサノオ？

『古事記』には、物語だけでなく、たくさんの歌謡が含まれています。これらの歌は、昔の民謡や俗謡をもとにして、物語の中に組み込まれたものと考えられます。
特に有名な歌には、スサノオが結婚した際の
「八雲たつ　出雲八重垣　妻ごみに　八重垣作る　その八重垣を」
（雲が幾重にも湧く出雲の地で、妻との新居によい場所を見つけた。 妻のために垣根を幾重にも造ろう）
という歌が日本最古の和歌だと言われています。