こんにちは、素人歴史研究家ルファです。
助手のエヌです。
ね〜ぼです。
今日は非常に興味深いテーマについての記事にしたいと思います
そのテーマは「世界各地の洪水伝説」です。
洪水伝説ですか?
洪水伝説と言ったら旧約聖書のノアの方舟の事でしょうか?
ノアの方舟伝承?
聞いたことがあります。
ノアさんが大雨が降る前に、すべての動物を乗せて船を作ったっていう話ですよね。
実はノアさんはただの動物好きで、船を作って動物たちとクルージング旅行を楽しんでいたんです
それが偶然大雨に遭遇して、みんなが「ノアさんは天災を予知してたんだ!」と勘違いされたっていうオチなんですよね
まさか動物好きが伝説の主人公になるなんて、なかなかユニークですよね!
違いますよ!ね〜ぼ💦
だた少し当たってるところがタチ悪いですね〜。
だから、動物好きで動物たちとクルージングって!
そんな愉快なお話じゃありません。
なんかちょっと怖いお話だったんですね
もっと楽しそうな話かと思ってました。
そんなノアの方舟の洪水伝承なのですが、世界中にはそれ以外にも洪水伝承が数多くあるって知ってました?
他にも古代のクルージングのお話があるんですか?
いや、クルージングではないでしょ!
私も何個か心当たりはありますが、この話題は興味深いですね。
有名な話もあれば、結構マニアックな話も残ってるんですよ
今回はそんな、世界の洪水伝承を紹介しつつ、なんでそんなに共通な話が残っているのか考えて見ましょう。
それではまずはギリシャ神話の中にある洪水伝説のお話から解説しますね
ギリシャ神話
ギリシャ神話における洪水の伝説は、デウカリオンとピュラの物語として知られています。
この物語は、ノアの方舟の伝説と多くの類似点を持っています。
物語は次のように進行します。
ゼウスは人間の不道徳に怒り、全ての人間を洪水で滅ぼすことを決定しました。
しかし、プロメテウスの息子であるデウカリオンは正義感が強く、神々を敬っていたため、父プロメテウスから洪水が来るという警告を受けました。
プロメテウスはデウカリオンに箱舟を作るように指示しました。
デウカリオンはその指示に従い、妻のピュラと共に箱舟に乗り込みました。
そして、9日間もの間、洪水によって地球全体が水浸しになりました。
洪水が引いた後、デウカリオンとピュラはパルナッソス山に上陸しました。
彼らは唯一生き残った人間となりました。
その後、神託に従って、「母なる大地の骨」を後ろに投げると、投げた石が人間に変わり、人類が再び増えていきました。
このデウカリオンとピュラの物語は、ギリシャ神話における大洪水と人類の再生の物語として、広く知られています。
ええ〜、ノアの神話と瓜二つの神話なんですね。
動物を連れていくと言う話はありませんでしたが、神様が人類に怒って大洪水を起こして、その情報を良い人間だけに教えるって、そっくりです。
本当にそうですね
ギリシャ神話も旧約聖書の神話もヨーロッパ付近ですから影響しあってそんな似た神話が残ったのでしょうか?
ね〜、不思議ですよね〜
でも、まだまだ、世界の洪水伝説はありますよ!
次はギルガメシュ叙事詩に描かれた大洪水の伝承です
ギルガメシュ叙事詩(古代メソポタミア)
ノアの方舟の物語とギルガメシュ叙事詩は、両方とも大洪水とその後の人類の再生を描いた物語で、多くの類似点を持っています。
『ギルガメシュ叙事詩』は、古代メソポタミアの叙事詩であり、最も古い物語の一つとされています。この叙事詩は、紀元前3千年にさかのぼると考えられており、現在のイラクにあたる地域で書かれた粘土板に刻まれたテキストから読み取れるそうです。
『ギルガメシュ叙事詩』によれば、主人公のギルガメシュは、神々に選ばれた半神半人の英雄であり、ウルクの王でした。
彼は不老不死を求めて数々の冒険を繰り広げます。
洪水伝承は、ギルガメシュがウルクの長老ウトナピシュティム(またはジスラ)に出会うエピソードで語られます。
ウトナピシュティムは、神々の怒りによる大洪水から生き残った唯一の人間であり、不老不死の秘密を知っていました。
ウトナピシュティムは、神々が大洪水を引き起こす前に、神の命令で巨大な方舟を建造し、自分の家族や動物たちを乗せて生き残りました。
大洪水が訪れると、彼らは方舟に乗り込み、40日間と40夜の間、洪水の荒波を耐えました。
洪水が収まった後、ウトナピシュティムと彼の家族は方舟から降り、新たな生命を築くことができました。
ギルガメシュは彼に不老不死の秘密を尋ねますが、ウトナピシュティムは不老不死は人間には与えられないと告げます。
ギルガメシュ叙事詩の洪水伝承は、ノアの方舟伝承と類似していますが、一部の詳細や文脈には違いがあります。
それにもかかわらず、両方の伝承は、古代の洪水の物語や人間の存続と再生のテーマを共有しており、文化や宗教の間で共通の要素を持っているのです。
そのギルガメッシュ叙事詩と言うのは世界最古の物語なんですか?
はい、そう言われてますね。
ところで叙事詩ってなんですか?
叙事詩っていうのは物語や英雄の冒険を詩的に描いた長大な詩の形式の事ですよ。
時には音楽に合わせて、叙事詩の物語を語る吟遊詩人という人がいて、各地を旅しながら歌ったりしたみたいですね。
人々が楽しみやすい形式でストーリーもあったので歴史を伝える事ができたんです。
当時は、今みたいに簡単に文字で残したりできなかったですからね。
日本だと、平家物語も作者不明で琵琶法師という人達が「琵琶」という楽器を弾きながらさまざまな物語などをうたいつつ語って広まったんですよね。
ギルガメッシュ叙事詩にそんな洪水伝説があったなんて驚きです。
でも見てください。
古代メソポタミア文明の栄えた地域、旧約聖書の舞台と考えられる地域、ギリシャ神話の地域を見てみると広範囲ではありますが、割と近い場所に密集していますよね。
これはどう言うことなんでしょうか?
そ〜なんですよね。
古代といっても、多少の人の交流はあったと考えると、同じ事件に巻き込まれた人々がそれぞれの場所に散っていった過程で複数の場所にちょっと違った伝承が残った言うケースも考えられますし、はたまた、よその伝承を時の権力者が自分の土地で起こったように書き換えたと言うケースも考えられますね。
そもそも、本当に大洪水があったんですかね〜。
う〜ん、でもこれだけ、似たような伝承があるって事は・・・
そういう事があったとは思うんですけど、、
実は世界に伝わる洪水伝承はこれだけではないんですよ!
ええ〜他にもまだあるんですか?
あるんです!
そしたら、次回はもっと広く視野を持って世界の洪水伝承について解説しますね
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