紫式部(むらさきしきぶ)は、平安時代中期の貴族女性で、女流作家、歌人、女房(女官)です。
『源氏物語』の作者として知られています。
紫式部の生没年ははっきりと分かっていません。973年(天禄4年)生まれとする説が有力ですが、970年(天禄1年)生まれ説や978年(天元1年)生まれ説もあります。
父は藤原為時、母は藤原為信の娘。藤原北家九条流の出身です。
紫式部は、幼い頃から漢学と和歌を学び、優れた才能を発揮しました。
16歳で藤原宣孝と結婚しましたが、19歳で夫を亡くしています。
その後、紫式部は女官となり、藤原道長の妻である彰子に仕えました。
彰子は紫式部の才能を認め、彼女を『源氏物語』の執筆に協力させました。
『源氏物語』は、紫式部が1001年頃から1014年頃にかけて執筆した長編小説です。平安時代の貴族社会を舞台に、光源氏の恋愛を描いた物語です。『源氏物語』は、日本文学史上最高傑作の一つとされており、世界中で読まれている小説です。
紫式部は、『源氏物語』以外にも、『紫式部日記』や『紫式部集』などの著作を残しています。『紫式部日記』は、紫式部の日記であり、平安時代中期の貴族社会の様子を詳しく伝える貴重な資料です。『紫式部集』は、紫式部の和歌集であり、平安時代中期の和歌の最高峰とされています。
紫式部は、平安時代中期を代表する文人であり、その業績は、日本文学史に大きな影響を与えました。
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