1962年、遠いアフリカの大陸にタンガニーカという国があった。
今ではタンザニアとして知られている、このインド洋の波が穏やかに打ち寄せるその地で、約60年前、一つの不思議な物語が紡がれている。
日本からは遥か遠く離れたその国で、世にも奇妙な病気が人々をとらえ、驚きと共に語り継がれることとなった。
それは、ただの病ではなく、心と身体の神秘を映し出す出来事だった。
その病気は、面白くないのに笑いが止まらなくなる奇病。
その名も「タンガニーカ笑い病」・・・
マスコットのね〜ぼです。
ね〜ぼ、世の中には摩訶不思議な病気というのが存在する事を知っていますか?
はい、私は、いつも睡魔と食欲に襲われていて、何かしらの奇病にかかってしまってるんだと思うんです。
それは、大丈夫だと思います。
いつもの事ですから。
?
いや今日のお話は、アフリカのタンザニアで起こった笑いが伝染して、止まらなくなる奇病
「タンガニーカ笑い病」というものについてなんです。
笑い病?
笑う事はいいことではないんですか?
そうですね!
基本的には人は笑うことで、体に様々な良い効果をもたらします。
例えば、ストレス軽減や免疫力の向上などといった効果があると言われています。
笑うことでストレスホルモンのレベルが低下し、リラックス効果が得らたり、免疫系を活性化し、病気への抵抗力を高めるとされているんです。
じゃあ、いいじゃないですか?
その病気が全世界に広まれば、世界平和に一歩近づきますね。
チッチッチ・・
ね〜ぼ甘いですね。
事はそんなに単純じゃないんです。
当時、この病気に襲われた人達は、笑いすぎで全身の痛みや疲労感、失神、呼吸困難、しまいには怒りや攻撃性が引き起こされたんですって。
さらに発作は数時間から、長いと16日も続いたんです!
ええ〜?
それでは世界平和が遠のきます。
ということで今回は、面白くないのに笑いが止まらなくなる奇病、その名も「タンガニーカ笑い病」について解説していきますね。
このブログでは、素人歴史研究家が歴史の謎や文化や伝承を動画にしているブログです。
素人なので、史実をお伝えするというより、エンタメ感覚でみていただけると嬉しいです。
歴史に興味を持つきっかけになってくれればと思います 。
それではまずこの病気の経緯についてお伝えしていきます。
「タンガニーカ笑い病」の経緯
かつて、静かな村にあるミッション系の全寮制女子校が、不思議な出来事の舞台となります。
その日は、普段と変わらぬ朝が始まったはずでした。
校舎に響くのは、教科書のページをめくる音と、先生の落ち着いた説明の声。
しかし、そんな日常が一変します。
クラスの隅で、一人の女生徒が突然、理由もなく笑い始めたのです。
隣の子も笑いの波に飲み込まれ、やがて別の子までが加わり、クラス中が笑いの渦に。
一見、楽しい授業の一幕なのですが、なかなか笑いがおさまりません。
「何がそんなに面白いの?」先生の声は困惑に満ちていました。
しかし、生徒たちは答えることなく、ただ笑い続けます。
先生は落ち着かせようとするが、努力は空しく、笑いは伝播していきます。
教室だけでなく、廊下、食堂、寮に至るまで、学校中が笑いに包まれました。
「これは一体…」先生たちは恐怖を感じ始めます。
授業は中断し、学校は混乱に陥りました。
やがて、恐れを感じた教師たちは学校を去り、学校は閉鎖を余儀なくされました。
しかし、その奇妙な現象はそこで終わりませんでした。
家に帰った生徒たちから、他校の子どもたちへと、不可解な笑いは広がっていき、村から村へ、そして国境を越え、ウガンダまで及んだと言います。
村の人々はこれを「オムニェポ」と呼び、恐れました。
笑いは普段は幸せの象徴ですが、この場合は違いました。
笑いすぎて体が痛む、疲れる、気を失う、呼吸が苦しい、怒りや攻撃性が現れる。発作は何時間も、時には16日も続いたと言います。
この奇妙な現象は、14の学校と1000人以上の人々に影響を及ぼし、タンガニーカの村にひとつの不思議な歴史を刻みました。
そして、その記憶は今も語り継がれているのです。
ええ?そんな恐ろしい病気なんですね。
この病気って食べ物には関係ないですよね?
私は、食べること大好きだけど、食べ過ぎて笑っちゃったことなんてないもん。
でも食べ物が原因なら、私は食いしん坊を治さなくてはいけなくなります!
それは耐えられません。
ね〜ぼの食いしん坊は少し自重して欲しいのですが、残念ながら食べ物が原因ではないようなんです。
は〜、よかった!
一安心ですね。
これからも、たくさん美味しいものを食べられるんですね。
でも、そしたら何が原因だったんでしょうか?
そうですね。
そしたらその辺も解説していきましょう。
「タンガニーカ笑い病」の原因
笑いは感染するかのように広がり、やがて数千人がその奇病に苦しむことになりました。
彼らはただ笑うのみならず、全身の痛み、呼吸困難、さらには失神にまで至り苦しみました。
しかし、この笑いの原因は誰にも分からず、医者も科学者も手をこまねくばかり。
1年半の時が経過し、この現象は突如として終息を迎えました。
まるで風のように現れ、また去っていったのです。
「これは集団心因性疾患、心の病だ!これは、力のない者たちの悲鳴、文化に根差した疾患なのだ」と語るのは、遠く海を渡ったパデュー大学のクリスチャン・F・ヘンペルマン博士です。
タンガニーカは独立から間もない時期で、教師や保護者からの高い期待、新たな国の未来への希望が、彼らの細い肩にのしかかっていたのです。
そして、老人は言います。「笑いは喜びをもたらし、癒しを与えるもの。しかし、この笑いは異なる。これは心の叫び、見過ごされてはならないシグナルなのだ」と。
こうして、タンガニーカの村では、この不思議な出来事が語り継がれ、人々の記憶に刻まれていくのでした。
それは、笑いの裏に隠された深い意味を思い起こさせる物語となったのです。
なるほど、ストレスが原因だったんですね。
私も、何かとナイーブな性格なので、気をつけないといけませんね。
ね〜ぼは大丈夫ですよ!
安心してください。
?
いかがでしたでしょうか?
世の中にはこんなに奇妙な病気あるんです。
ストレスが原因と言うことは、現代で起こっても不思議はありません。
皆さんも、辛い思いをしてる時に、なぜか笑ってしまう事があったら、気をつけてくださいね。
ハイ〜、ストレス溜めないように食べたい時に食べて、眠い時に寝るようにしますね。
う〜ん、ね〜ぼは今より、多少ストレスのかかる生活をしても問題ないかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた次回の歴史トークで会いましょう!
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