古の日本、天と地がまだ混沌としていた頃、高天原に天御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三柱の神がいらっしゃいました。
「この混沌とした世界を、創り変えたい。」
神様達はそう思い、イザナミ、イザナギに国を作らせる事にしたのでした・・・

こんにちは、素人歴史研究家ルファです。

助手のエヌです。

ね〜ぼです。

お二人とも知ってました?
今こうして僕らが立っているこの日本の大地は、日本の古代の神様が産んだ、いわば神様の子供なんですよ!


ええ?神様の子供って?
そしたら、私たちは神様のお子さんをいつも踏んでしまってるんですか?
それは罰当たりです!!

いやルファさん、何を言ってるんですか?
神様の子供な訳ないじゃないですか?
太古、日本列島は、いくつかのプレートがぶつかり合い、押し上げられることで形成されたんですよ。
さらに日本はこのプレートの境界に位置するため、地震や火山活動が活発でそういった要素でじっくり形を変えて今の日本があるんですよ。

いや、そんな怒られたり、正されたりするようなリアクションが欲しかったわけではないんです!
普通に「それはどういう事ですか?」っていう興味を示すリアクションが欲しかっただけなんですが・・
まあ、良いでしょう!
神様が産んだ子供が日本列島!という話は、日本神話での話なんです!

なんだ〜!日本神話の話をされてたんですね!
あの、イザナギ、イザナミの国産み神話ですね!
ルファさんがおかしくなったのかと心配しましたよ!

ほんとよかったです。
毎日、神様の子供を踏んで生活してたかと思うと、許されない罪を犯してしまったと落ち込んじゃいましたよ〜

(ね〜ぼはづれてんだよな)

でもそうなると、日本列島を産む話というのは気になりますね!

でしょ?
というわけで今回は、僕がタイムマシーンで、イザナギ、イザナミに直接何があったのか聞いてこようと思います。

なるほど、たくさん取材してきてくださいね!

楽しみにしてま〜す。

それでは、行ってきます。
神話時代にタイムスリップ


ここが神話の世界の日本か〜
なかなかファンタジーの世界ですね!
あの二人組がイザナギさんとイザナミさんかな?
すいませ〜ん、
ドン



んんん?
ここには、僕と、イザナミの二人しかいないはずなのに?

そうよね!天界の神様でもなさそうだし、あなたは何者?

僕は未来の日本列島に住むものです。
あなたがた二人がお産みになったこの大地の上に住まわせてもらっているんです。
今日は、お二人が、この日本を産んだ時の話を聞かせてもらおうかと思ってやってきました。

ということは、あなたは時間の神様的存在という事?

・・・まあ、そんな感じです。

へ〜まだ私たちの知らない神様がいたなんて・・・

そうだね!ちょっと怪しいけど、まあ、ちょっと話すくらいなら!

ありがとうございます。
それでは早速!
どういった経緯で国を産もうと思ったんですか?

天界でのほほんと暮らしていたら、天の高天原の神々が私たちに、天沼矛という神具を使って漂っている物体を固めて一個島を作りなさいって言ってきたんです。
それで、天沼矛を使って潮をかき鳴らし、引き上げた際にしたたり落ちた潮が島になったのです。


私たちは、天界の神様の中では末っ子の神だから、多分押し付けられたのよ!

え?え?
矛で漂ってる物体をかき混ぜて、そこから垂れたのが最初の島なんですか?
なんかどんでもない話ですね!

普通でしょ!

普通よね?

え?あ?そういう世界なんですね!
お二人は、天界では下っ端だったんですか?

そうだよ!

最初この世ができた後、3人の超偉い神様が現れて、その後7人の神様が現れたんだけど、その末っ子が僕らだよ!


そうだよ!後に現れた7人って言ってるけど、正確には3人目からはだ対になってるからもっと人数は多いけどね。

なるほど、その7人目というのがお二人なんですね!

そういうこと!
それで、最初の島をオノゴロ島と名付けたんだ。そしてその島に降りて、すごい高い柱の天の御柱と立派な御殿を見つけたんだ。


なんだか良さそうな場所だったから、私たちはそこに住む事にしたの!

へ〜!なるほど!
僕らの時代では、そのオノゴロ島がどこにあったのかというのは結構議論されてるんですよ!第一候補は淡路島って所なんですけどね。
それで、そこからどうやって日本列島を産むんですか?

楽しく暮らしてたんだけど、私、すごく気になる事があって・・
私は一カ所、足りない部分があったんです。

実は僕も、余っている部分でがあり、気になってたので、二人で相談してそれを合わせようと提案しました。
ただ、合わせる前に儀式をしないといけないということで、そのための儀式である、天の御柱を廻り逢い、交わりを行う約束をしたんです。

その儀式がの後にどんどん島を産んでいくんですね?

それがそう簡単には行かないんです。
最初の子供たちはうまく生まれなかったんです。

ええ?それはなんというか・・


すごく悲しい気持ちでいっぱいでした。その子達は水蛭子や淡島と言って、海に流して供養したんです。

僕らは何か儀式が間違っていたのでは?と思い、天の神々に相談したんです。
そして正しい方法を学びました。

儀式で、柱を回って声をかけるシーンがあるのですが、そこの声をかける順番が間違ってたんだよね。
私から声をかけちゃったから!

そうそう、男である僕から声をかけないと!

現代ではあまり、「男から」とか言わないほうが良いですよ!
神様とはいえ、炎上案件かと・・・

そうなの?気をつけます!
でもまあ、それからは、人の住める島を次々と生み出しすことができたんだ!
そして八つの大きな島を生み出し、それが君のいう日本列島ってやつだと思うよ。

「大八島国の創造」ですね。
なるほど、それは壮大な物語ですね。

島だけじゃないよ!
今は他にも石の神、土の神、海の神、風の神、山の神、穀物の神など、様々な神々を産んでる最中なの!

そうそう、もっと人が住みやすい土地にしていかないといけないからね!

そうやって、日本が人の住める豊な土地になっていくんですね!
お二人ともありがとうございます。

いえいえ、あ、なんだか、お腹が熱い、火の神様が生まれそう!

え?、イザナミ!大丈夫かい?

それは大変!忙しくなりそうなので、僕はそろそろおいとましますね!
色々ありがとうございました。

未来のために僕らは頑張るよ!
エンディング

ただいま戻りました〜!

お帰りなさい!
どうでした?良い話は聞けましたか?

はい、流石に神話なので、ありえない展開は多かったのですが、彼らの創造の話、国の形成について色々聞けましたよ!
でも最後にイザナミが、火の神の出産が始まったので、帰ってきました。

ええ?火の神と言ったら、その火が原因で、イザナミは亡くなってしまうんですよね!

そうなんです!
その後、怒ったイザナギが火の神を刀で切ってしまうので、現場にいたくないですからね〜!

それは大変でしたね〜

いかがでしたでしょうか?
このように、神々の力によって、島々が形作られ、山々が隆起し、川が流れるようになりました。
そしてやがて、植物と動物が生まれ、国土は豊かな生命で満ちあふれたのです。
これが日本列島の始まりであり、未来へと続く物語の第一章だったんです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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