こんにちは、素人歴史研究科ルファです。
こんにちは、助手のエヌです。
ね〜ぼです。
お二人は日本の一番古い神様ってどなたかご存知ですか?
ええ〜いきなりですね。
一番古い神様ですか〜、う〜ん、やっぱりアマテラスオオミカミですか?
伊勢神宮の神様で、太陽の神とされる有名な神様ですよね。
いや、以前に調べた時に、アマテラスオオミカミの親に当たる神様がいたはず・・
確か、・・イザナミ、イザナギのペアの神様だった気がします。
そうそう、日本列島を作ったのも、確か、この2柱でした。
この2柱じゃないですか?
ブッブー
違います!
答えはアメノミナカヌシという神様なんです。
だれそれ?
だれそれ?
お二人が、知らないのも当然です。
日本神話の冒頭に出てくるこの神様は物語の冒頭に出現し、何もせずにその後日本神話で活躍することはないからです。
でも、神道では、原初の神様として、すごいパワーのある神様という事で
「アメノミナカヌシ様、お助け頂きありがとうございました」
と呪文のように言うだけで、運気が上がるなんて話もあるんですよ。
だれそれ?
ええ〜それはすごいですね。
「アメノミナカヌシ様、お助け頂きありがとうございました」
「アメノミナカヌシ様、お助け頂きありがとうございました」
いやいやね〜ぼはちゃっかりしてますね。
でも、なんかちょっと神秘的なテーマで良いですね♫
と言うわけで今回は、日本神話で一番初めに登場した神様でありながらその後全く登場しない謎の神様、アメノミナカヌシについてお話ししようかと思います。
このブログでは、素人歴史研究家が歴史の謎や文化や伝承を動画にしているブログです。
素人なので、史実をお伝えするというより、エンタメ感覚でみていただけると嬉しいです。
歴史に興味を持つきっかけになってくれればと思います。
謎の原始神、アメノミナカヌシ
「古事記」の天地開闢で語られる最初の神は、アメノミナカヌシです。
タカミムスヒノカミ、カミムスヒノカミと並んで、造化三神と呼ばれます。
その後に生まれた2柱を合わせて、合計5柱が「別天つ神」と呼ばれます。
アメノミナカヌシもそうなのですが、日本神話の最初の方に出てくる神様に共通するのが、性別の概念を持たないということ。 このような神様のことを「独神(ひとりがみ)」と言います。
そして、イザナギ、イザナミらへと続く神世7代が現れるのです。
しかし、「別天つ神」と呼ばれる5柱とも記紀ではすぐに姿を隠し、アメノミナカヌシに関しては、その後二度と出て来ません。
なので記紀神話において、なんの実績もないんです。
つまり最初に現れた神であるにもかかわらず、その重要性が全く読み取れない神なのです。
記紀では全くといっていいほど、その存在には触れられておらず、 正体不明の存在であるため、これまでさまざまに解釈されてきたと言う経緯があります。
なるほど、これまでの話をまとめると、最初に現れたという事と性別がないという事だけでしょうか。
確かに不思議ですね。物語の最初の人物といったら、重要人物ではありそうですが、これといって全くエピソードがないんですね。
ですよね〜
これだけの情報しかないのに、アメノミナカヌシ様は今はどう解釈されてるんですか?
だれそれ?
違います!
はい、それでは、その辺の話もしていきましょう。
歴史学者が考えるアメノミナカヌシ
江戸時代の国学者・平田篤胤(ひらた あつたね)は、キリシタンが信仰する唯一神になぞらえて、このアメノミナカヌシを日本の神々のなかでも最高位に位置する神と定義しました。
日本の最高神が、アマテラスかアメノミナカヌシで今なお議論されているのはこれが原因ですね。
また、別の学者は、この謎多き神を日本文化に特有の存在として捉えていました。
記紀では天地のはじめより存在する最も古い神として位置付けられながら、 造化三神の他の二神、タカミムスヒノカミ、カミムスヒノカミとは異なり、 その存在がまったく語られていないことに注目したのです。
日本神話には3柱をセットに描く描写が多数出てきます。
最も有名なのはアマテラスとツクヨミ、スサノヲ、という三貴神です。
力の強い神として、イザナギから誕生しました。
またホデリノミコト、ホスセリノミコト、ホオリノミコトといったニニギの息子の3柱もいます。
ホオリノミコト、ホデリノミコト、は別の名前があり、ホオリノミコトは山幸彦、ホデリノミコトは海幸彦と言います。
浦島太郎伝説のモチーフとなった、山幸彦、海幸彦の物語です。
しかし、そのうちツクヨミ、ホスセリノミコトは神話のなかでほとんど描かれておりません。
ホスセリノミコトに至っては、山幸彦、海幸彦の大きな兄弟喧嘩のお話であるにもかかわらずの 一才出てきません。
ツクヨミも同様で、アマテラスやスサノオは日本神話初期から大きな役割を与えられ、ストーリーに欠かせない存在ですが、ツクヨミはいまいち存在感はありません。
兄弟の活躍とは対照的にツクヨミ、ホスセリノミコトはその存在が全くといって伝わっていない謎の神になっているのです。
日本文化の世界観にはそのような中心が空洞となった「中空構造」によって成り立っているのだという学者がいます。
また、別の古史古伝を専門に研究している学者は、その神々の名前の類似に着目している方もいます。
アメノミナカヌシの「ヌシ」の字は、大物主や大国主、 事代主の「ヌシ」であり、縄文時代以来の巨大な霊格を表すのだというのです。
そこから陸と海よりも上位に位置する「天」をいただく神として、いわばこの三次元的な世界のすべてをすべるヌシとして、アメノミナカヌシは崇拝(すうはい)されたと考えられるのだとしています。
「中空構造」?
う〜ん、難しくて、よくわからないですよ〜
確かにこれはちょっと難しいですね。
簡単にいうと日本人の人間性みたいな事ですね。
中心がないというのは、悪く言うと物事を決める時、責任の所在がないので、曖昧になりやすくなってしまいますが、よく言うと、協調性があってトラブルが少ないみたいな・・
日本人の気質が古代の神話から読み取れると言う事ですね。
日本人は、縄文時代から、弥生時代にかけて、渡来人を争う事なく受け入れて発展していった国ですから、協調性と言う意味では、そう言うのも関係しているのかもしれませんね。
そうかもしれません。
もちろん、全部が全部受け入れてきたわけではありませんが、どこかそう言う気質があるような気がしますね。
それでは次にアメノミナカヌシの信仰をみてきましょう。
アメノミナカヌシの信仰
伊勢神道では、アメノミナカヌシを、「始まりの神」「すべての元になる神」と考え、さらに、江戸時代の復古神道では「究極の神」と捉えました。
また、宇宙神としても考えられている側面があります。
現代では宇宙の始まり、ビックバンと言うニュアンスで捉えることができるのです。
実は、後醍醐天皇、楠木正成(くすのき まさしげ)、加藤清正など、歴史上の人物の多くも崇敬したともされています。
皆、自分自身の可能性を究極まで追求する人たちで、究極の自分になることこそ、最大のご利益だと考えたのです。
究極の神なら信仰する人がたくさんいそうですが、実はアメノミナカヌシをお祭りする神社は少ないです。
一般に信仰されるようになったのは江戸時代以降で、北極星と北斗七星を神格化した妙見菩薩(みょうけんぼさつ)とアメノミナカヌシが習合してから信仰がはじまりました。
妙見菩薩(みょうけんぼさつ)は、北辰尊星王(ほくしんそんしょうおう)ともいい、北極星を仏格化した「星の仏さま」です
北極星といったら、北の空に浮かぶ動かない星です。
夜の旅人は北極星を目印に、自分の今いる位置や進むべき方角を知ります。
「己を知ること」「進むべき人生の道を見つけること」も、アメノミナカヌシのご利益だといいます
この妙見信仰(みょうけんしんこう)で有名な神社は、福島県相馬市の相馬中村神社(そうまなかむらじんじゃ)、大阪府交野市の小松神社、熊本県八代市の八代神社などがあります。
アメノミナカヌシは近代では事業を成功させた、斎藤一人さんも絶大な信頼を寄せている神様です。
「アメノミナカヌシ様、お助けいただきましてありがとうございます」と言う言葉はまさに、斎藤一人さんの唱えていた言葉なんです。
また、空海は厳しい修行中、大きな光の玉が現れ、口から体中に入り、宇宙の表出とも言うべき体験をし、知恵を授けられたともいわれています。
空海といえば、平安時代初期の僧で真言宗の開祖です。
また人間とは思えないほどの能力を発揮した伝承が数多く残っていますが、この光の玉こそ、アメノミナカヌシで、そのお力をお借りして超人的な能力をえたのでは?と言う学者もいるくらいです。
このようにアメノミナカヌシは原初の神として、記紀の記述は少ないものの、様々な研究をされている神様なのです。
ええ〜アメノミナカヌシ様は本当にすごい神様なんですね。
「アメノミナカヌシ様、お助け頂きありがとうございました」
「アメノミナカヌシ様、お助け頂きありがとうございました」
ところで、「アメノミナカヌシ様、お助けください」ではダメなんですか?
どちらかというと助けていただきたいのですが・・
私も気になって調べてみたんですが、日本語には言霊と言う考え方があって、いつも「ありがとう」と口にしている人は、「ありがとう」と思えるようないい現象が起こりやすいんですって!
「助けてください」だと、今の悩んでいる姿を潜在意識でイメージしてしまうのであまり良くないんだとか。
口にするなら、プラス思考の言葉とか、感謝の言葉の方がいいみたいですよ。
なるほど〜
確かに感謝すると、気持ちがほっこりしますもんね。
ですね。
感謝を口にしつつこれからも頑張ってきましょう。
もしよかったらYouTubeの動画で見てみてください^^
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